「新約とある魔術の禁書目録16巻」

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8月10日(水)【新約とある魔術の禁書目録16巻】が発売されました。昔の話になりますが魔神の僧正が巻末に出た辺りでそろそろ【新約】から【旧約】に変わり1巻から仕切り直しかなと思っていたら、全然そんな事はなく普通に16巻まで来ましたね。鎌池さん、スタッフの皆様、本当に毎度ご苦労様です。

 

ふぅ今回も最初から設定に無理があるんじゃ、と思われる箇所のオンパレードでした。過去の学園都市がどんなだったかとか、何の能力も無いレベル0状態の上里翔流が魔神をダースで殺せる『理想送り』持ちの木原唯一やA.A.A.を装備した御坂美琴が楽には勝てない100㍍級エレメントを圧倒してしまうとか、さすがに・・

 

あ、遅れましたがネタバレ記事です。気になる方はここでそっ閉じしましょう。

 

まぁ過去の『学園都市』が科学的にどれほど優れた都市であったかを考えれば、こういう事態には絶対にならない訳で・・仮に統括理事会が裏で承認していて、あえて放置していたと言う設定だったとしてもLv3までの人間は高確率で死亡、人口も良くて10分の1程度まで減少すると考えられます。

 

もしそうならLv4Lv5が総出でエレメント(半透明水晶の大型魔法生物)の駆除に当たるのが自然な流れですかね。

 

まさか今回もカミヤン周り(しかも一部)だけで対処するとかありえません!

 

と言いたいところですがこの度は『常盤台中学生200人(婚后光子の活躍はナシ)』と『上里翔流勢力100人(最後まで味方という訳ではない)』が仲間になって動くので今までのような(カミヤン+数人)という無茶な構図になっておらず、多少の無理にも対処出来そうな戦力設定にはなっています。

 

要するに・・細かい事は気にするな!と、例え上に書いた味方が全員女の子(上里翔流のみ男)で水着を着用していたとしても気にしてはいけない!

 

さすれば、最高に面白い結末へ向けて終始ニヤニヤしながら読めるはずです。

 

今回個人的に楽しめたのは3箇所、序盤の吹寄制理の出番が非常に長く、もしかしてヒロインに昇格?カミヤンハーレムに入る?しかも終始水着姿で?と思わせてそうでもなかった事。

 

中盤の食蜂操祈がカミヤンを連れてイチャイチャしているところ!これは今まで報われなかった食蜂が初めて報われた瞬間で、このシーンを見たかった食蜂ファンは多いのでは?(しかも終始水着姿で)

 

最後は『右手の所有者が少女達(ここでは100人の上里翔流勢力を指している)の王となる』というフレーズです。最終的には無理やりこの言葉の通りになり、結果、ボスキャラが最後に逆転して勝ちを拾い、今回の主人公たる上里翔流が消える落ちになった訳です。

 

最後の落ちは本当に面白かったです。この辺りは流石鎌池さんですね。すばらしいと思いました。いつもそうですが次の話をある程度読者に予想させて終わるのが好きですよね?そして必ず予想と違う話が待っているww

 

更にいつまでもブレないのは、たまにしか出ないのに一瞬で出番が消えてしまうインデックスさんの不遇な扱い・・さすがです。ブレる気配すらありません。感服しました。

 

最後にぼちぼち【とある科学の一方通行】と話をリンクさせても良い頃じゃないですか?さりげなくそっち方面に出てきそうな人物の登場と何かしらの伏線!待ってます!

 

2016年8月13日 | カテゴリー : | 投稿者 : pasuta