SD-PESA3ES2L

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今回は失敗談になります。サブPCのHDDを主PCと同じ『WD10EZEX 1TB 7200rpm SATA3.0 64MB』にしたので、一応『SATA 6Gb/s』のコネクタに繋いでおこうと考えた訳です。

 

サブPCには『P6X58D Premium』という『ASUS』マザーボードが収まっています。これは結構古いマザーなので『SATA 6Gb/s』に対応したコネクタは2つしかありません。

 

なので『PCIカード等』で増設する必要があるのです。色々と調べた結果、AREAの『SD-PESA3ES2L』を購入する事にしました。

 

これは『PCI Express x1』に差し込む『PCIカード』で『SATA3.0』つまり『6Gb/s』に対応したカードということになります。

 

具体的には『SATA3.0が内部に2箇所』そして『eSATAが外部に2箇所』あり、必要に応じてどれか2箇所を『ジャンパーピン』で切り替えて使う事が可能です。変わった使い方だと『SATA3.0を1箇』『eSATAを1箇所』なんて事も出来ます。なかなか良心的な作りですね。

 

さて、ここからが重要な話です。『PCIex1』といっても最近の『PCIex1』は『Gen2』ですが比較的昔のマザーだと『Gen1』になっています。『SD-PESA3ES2L』は『Gen2』だと5Gb/s『Gen1』だと2.5Gb/sの転送速度しか出ません。

 

つまりですね『PCIex1/Gen1』に挿すくらいなら空いている『SATA』に挿した方が速いのです。現状使われているマザーなら特に表記が無くても『SATA2.0』なので3Gb/sの速度が出ます。

 

ということは・・『SD-PESA3ES2L』を有効に使うには『PCIex1/Gen2』のマザーでなければならないという事になります。他にはマザー自体の『SATA』が足りてない、外付けHDDを使うので『eSATA』が欲しい!という方以外にはあまりお薦めはしません。

 

ちなみに『PCIex16』に挿せば『Gen2』になるかと思って試しましたが『PCIex1』でないとまともに動きませんでした。

 

ではこの『SD-PESA3ES2L』が役に立たない『PCIカード』かというとそうではなく、『PCIex1/Gen1』の2.5Gb/sという速度上限はHDDなら『SATA3.0対応』であってもほぼ最高速度を維持出来る転送速度になります。

 

ただしSSDを使う場合は割と3Gb/sを超えてくるので『PCIex1/Gen2』に挿しておきたいところ・・

 

まぁHDDを使う場合は2.5Gb/sで何も問題はないので『PCIex1/Gen1』に挿してもおk、SSDを『SD-PESA3ES2L』に挿そうと考えている人は必ず『PCIex1/Gen2』に挿しましょう。

 

こんなところでしょうか。何にしても変わった『PCIカード』です。意外に『eSATA』として使う人も多そうですし、その場合もHDDなら『Gen1』、SSDなら『Gen2』に挿すのが吉です。

 

そういえばこの『PCIカード』HDDの『LEDランプ』にも対応していて『PCIカード』の方に『ジャンパーピン』を挿せばケース前面のHDD用LEDもちゃんと光るという優れもの!

 

私は『PCIex1/Gen1』に挿しても上限が6Gb/sの転送速度と勘違いして失敗しましたが、ここだけ押さえていれば痒い所にも手が届く質の良い『PCIカード』なので条件が合う人にはお薦めです。

2016年11月27日 | カテゴリー : PC関連 | 投稿者 : pasuta