「とある魔術の禁書目録 -ロード トゥ エンデュミオン-」

実は「禁書目録」にはこんな本があります。「とある魔術の禁書目録 -ロード トゥ エンデュミオン-」とあるシリーズはほぼ手中に収めている私ですがこの本の存在を知りませんでした・・!

 

一体どこからこんな本が製作されたのか、調べてみると劇場版「とある魔術の禁書目録 エンデュミオンの奇跡」の来場者特典として10万3000冊が上映劇場で無料配布されたのだとか・・がんばりましたね、電撃劇場文庫さん。

 

10万3000冊の魔道書を記録する魔道図書館インデックス、今回ばかりは1300冊くらいにしておけば良かったなんて思ってませんか?何にせよ4年以上前の話なので現状では中古の本をネットや書店で手に入れるしかありません。私はネットで購入しました。結構な額を出しましたが、その甲斐あって割と状態の良い古本をゲットする事に成功♪(ファンというのは金額より状態の良し悪しを気にする生き物なのです)

 

いつものように一通り読んでみて分かったのは、これ鎌池さん!この本に限っては今までのライトノベルを読んできた読者ではなく、アニメから入った客層を意識して話を書きましたね。

 

つまり最近のくどいような言い回しが一切無く、まるで最初の1-2巻のようなあっさりした書き方をしているのが特徴的です。これはライトノベルに慣れてない人にも読み易いよう意識した書き方をしているのだと感じました。ちなみに私は「禁書」初期の頃のあっさりした鎌池さんの書き方も好きなので「-ロード トゥ エンデュミオン-」非常に良かったと思います。

 

内容は・・(ああ、ネタバレ記事だから気になる人はここでハイ終了!)劇場版アニメと同じではなく、エンデュミオン建設中(完成間近)に学園都市で起こった話となります。つまり劇場版よりも前の物語です。

 

そして過去作品の中でも「-ロード トゥ エンデュミオン-」特有の、いやここにしかない(まるで鎌池さんが書いたのではないんじゃないかと思えるほど)奇妙な話の展開に・・いやキャスティングの間違い?に発展します。それはインデックスさんが、ぶっちゃけ主ヒロインのような扱いで終始登場していて、過去の不満を爆発させるようにイキイキとセリフを喋り活躍していました。

 

何と言うか・・インデックスさんを応援する人はこの本を買うしかないんじゃなかろうか?そう言っても過言ではない1冊です。

 

まぁ冗談はさておき、表紙裏のカラー絵にアリサは登場していますが本編には一切できません。劇場版とはまったく別の話なので誤解なきよう注意して下さい。

 

少しだけ粗筋を説明すると、エンデュミオン完成間近に『天井より来る神々の門』という魔術結社が学園都市を破壊するため侵入。ステイル、インデックス、カミヤンがそれを阻止するべく奮闘というのが今回の大筋的な流れです。途中からは敵の中の2人の姉妹に話が移って行き、最後はラスボスである姉妹の1人とカミヤンがガチでバトル!そしていつもの親父臭い説教をして物語は幕を閉じる。

 

大阪の人間が目をギラギラさせてオチを待っているような『禁書』らしいベタな内容ではないでしょうか。私はそこそこ好きですw

 

何にせよ10万3000冊も出回っていれば中古本として簡単に入手出来るはずなので興味のある方はぜひ手に取って読んで欲しいと思います。

 

2017年7月12日 | カテゴリー : | 投稿者 : pasuta