えっと、随分と前からプライベートサーバーの導入を考えていたのですが「スペックの割に価格が高いかな・・」という実に分かり易い理由から導入を見送り、外付けHDDを使って来ました。
最近になって、そろそろスマホからmicroSDの壁(256GB)を越えた無限の容量(現実的には32TB位か・・)を使ってみたい欲求に駆られ、NASの事を色々と調べることに・・
結果、こちらの要望をオーダーメイドしたような素敵機能のNASが低価格帯にあるのを発見しました!
それがQNAPの「TS-453Be」です。
動画再生用のプライベートサーバーとしては本当に最適なスペックになっていて、CPUは「Celeron」ながらも1.5GHzのクアッドコア(ブースト時は2.3GHz)、メモリはノートPC用の「DDR3」4GBが1枚、これはギリギリのラインなので出来れば2枚組の「4GB×2」8GBを確保したいところ。
記憶デバイスは搭載していないため自身で用意する必要があります。SSDを搭載すると非常に静かで低熱なサーバーになりますが金額が跳ね上がります。やはり容量を優先したい人が多いと思うので5400rpmのサーバー向けHDDを入れるのが無難でしょう。
今だと8TBのHDDが現実的な最大容量になるので、これを4つ入れるのがお薦めです。
少し前にCHUWIの「SurBook Mini」を購入しているのですが、これのCPUが「Celeron」1.5GHzクアッドコアで型番が「N3450」となっています。正直、動画を見るだけならこのCPUでメモリ4GBでもまったく問題ありません。
「TS-453Be」のCPUは同じ「Celeron」の1.5GHzクアッドコアですが型番が「J3455」となっており性能が幾分上がっています。
気になるのはメモリなので「増設」・・と書くと1枚増やせば良いと勘違いされそうなので「交換」という言葉を使います。
最初から入っている4GBのメモリを外して(HDDを収納する場所からメモリは出し入れ出来ます)新しく購入した4GB×2枚のメモリ(メモリは同じロットから出来ている2枚を選ばないと安定性に欠けるので最初から2枚組で売られている物を用意しましょう)を差し込んで下さい。
メモリは8GBもあれば問題ないでしょう!
では実際に「TS-453Be」という初めてのNASをどうやって使えるまでに持っていくかと言うと・・
何も心配する事はありません。「TS-453Be」には日本語で書かれた「QNAP簡単セットアップガイド」なる物が付属していて簡単にPCやスマホ、タブレットで使えるところまで持って行けます。
何が嬉しいって正直これが一番嬉しかったかなw
最低限の内容を分かり易く簡潔に書かれた非常に完成度の高いマニュアルで、おそらく殆どの人がこに書かれているガイドの通りにセットアップするだけで問題なく使えると思います。
ぶっちゃけここで苦労すると思っていたので「セットアップガイド」は本当に助かりましたね♪
そして「TS-453Be」はQNAPのアプリを使用する訳ですが・・これがまたスバラシイ!
特に専用のアプリを調べてインストールしていかなくても最低限必要なアプリは勝手にインストールします。後は動画をメインに見る人であれば【CodexPack】をインストールするくらいでしょうか。
動画は【File Station】から「ネットワークメディアプレーヤー」(デフォルトの再生アプリ)を使って見ています。「LVCメディアプレーヤー」も選べますが毎回どのアプリで再生しますか?的なウィンドウが表示されてウザいので余計な事はせずデフォルト設定でストリーム再生する事をお薦めします。(画質も十分!)
LANは有線が2本挿せるのでルーターから2本挿して「Qfinder Pro」の「構成」から「ネットワーク設定」の「設定」で「イーサネット1」と「イーサネット2」のトラッキンググループにチェックを入れてをデフォルトゲートウェイを「イーサネット1+2」の状態にしてOKを押して下さい。これでデュアルLANが完成です。シングルポート時よりも格段に通信速度が上がるので必ずデュアルLANに設定しましょう。
あと気を付けるのはシャットダウンしてしまうと起動するのに4-5分程度かかるので出来れば電源は常時入れっぱなしが良さそうです。(スリープモードになるので何もしていない時は静かです)
最後にQNAP「TS-453Be」はあくまでプライベートサーバーとしてのお薦めなので不特定多数がログインするのであればもっと上位のサーバーを用意するの必要があるでしょう。
ともあれ個人で使う動画用サーバーなら、これほどコストパフォーマンスの高いNASは他に無いんじゃないでしょうか?正直、時代の進歩に感謝するばかりの今日この頃です。
【追記】「こちら」から「TS-453Be」の公式ページに飛べます。上にある「ダウンロード」から「ユーティリティ」を選択すれば最初にインストールする「QNAP Qfinder Pro for Windows」が入手可能です。
(今はもう「TS-453Be」のページは無くなってますね・・上のリンクは公式トップページに変えました)
【追記】スマホは「Playストア」から【Qfile】をインストールするだけで見れます。更に【MX Player】を使っている人はデフォルトに設定出来るのでぜひ!これはマジでありがたい!
【注意】現在「Qfile」ではタイトルがむちゃくちゃな順に並んで使えたもんじゃありません。サポートに連絡した直後のパッチで一時的に直りはしたもののまた次のパッチでダメになりました。スマホやandroidタブレットで視聴する場合「Qfile」は使わないで「Qvideo」を使いましょう。
【追記】android端末で「QNAP」を利用する時は上記の方法で視聴すれば問題ありません。PCの場合は「Qfinder Pro」を起動してログインする前に「ネットワークドライブ」から直接動画フォルダを開けばいつものように「VLCプレイヤー」で再生出来ます。
【追記】うちはTP-linkのゲーミングルーターを使用していますが、上手く『リンクアグリゲーション』に設定出来ません。「QNAP側」も「ルーター側」も表向きの設定は「リンクアグリケーション」になっているのですが、この状態だと「ルーター側」が「QNAP」を認識しなくなるのです。簡単ではありませんね。
【追記】突然「CodexPack」デジタル署名が期限切れになりました。そのままでも使えると思うので削除しない方がいいでしょう。現在「AppCenter」から「CodexPack」は提供されていません。気になるという人は「停止」で様子を見るのが良いかと。
もし消してしまった人は「CAYIN MediaSign Player」をインストールしてみて下さい。それなりに「Codec」は入っているようです。「MX Player」での再生であれば「CodexPack」がベストなので「CAYIN MediaSign Player」はその次の優先順位になります。(あくまで現状の話ですが・・)
しばらく色んな再生プレイヤーを試してみようと思います。うちは現在「CAYIN MediaSign Player」なので何が一番ストレスなく綺麗に再生できるか検証してみます。(良い結果がでれば記事にするかも・・)
【追記】うちのandroid端末(タブレット含む)には全て「Qvideo」アプリが入っていて「QNAP」と繋がっています。色々と検証してみた結果、動画再生アプリは別で用意しなくとも選択場所に「Qvideo」というのがあるので、それを選べば快適に視聴できますね。
(私は「CodexPack」を消しちゃった身なので「CAYIN MediaSign Player」をインストールして検証しました。「MX Player」は「CodexPack」がないと重くて厳しいため「CAYIN MediaSign Player」を導入した端末に関しては間違いなく付属の「Qvideo」で視聴するのが一番良いでしょう!)