アニメ版を視聴して面白いと思ったので原作も読み始めました。この本は通常のノベルではありません。コミックと同サイズを誇りボリュームもいつも読んでいるライトノベルと同程度あります。(「禁書目録」)
「禁書目録」と同じボリュームと言われてもピンとこないでしょうが『鈍器として人を殺めれる厚みがある!』と名高い「禁書目録」と同じページ数を誇ると考えれば結構なものだと想像出来ますかね?
だだ「オーバーロード」はそこまで文字で埋め尽されてないので話の展開は速いと思います。
TV版は主人公である「モモンガ」が元に居た世界「ユグドラシル」の説明から入り、おそらくは1500人のプレイヤーが「ナザリック地下大墳墓」を攻めに来た時のカットに続くのですが、これって圧倒的人数差を物ともせず蹴散らした事から “チートじゃん!” って言われてた有名なシーンですよね?
いや・・違うか。ナレーション的に最終日のGT帯っぽい感じでした。(しかも至高の41人がプレイヤーを迎えていたので辻褄が合わない、少なくとも「たっち・みー」は確認できた)つまり、こんなゲームですよと言うのを見せたかっただけ。(ここは深く考えずに流しましょうw)
冒頭でPVPのシーンが出て来たので説明すると「アインズ・ウール・ゴウン」のギルドランキングは全盛期ですら9位止まり(サービス終了日の順位は42位、そして1位のギルドは「トリニティ」)
オーバロードの世界で600年前から100年おきに降臨する「ユグドラシルプレイヤー」そこに空白となる400年前と200年前・・私はそのどちらかに「トリニティ」がギルド単位で降臨し波音を立てずに静観していると見ていますが原作者の丸山さん如何でしょう?
ちなみにラスボスは「アルベド」じゃないかと予想する声が多いみたいです。
話を戻して原作の最初はカルネ村の「エンリ姉妹」が殺されようとしている瞬間から始まります。直後、「モモンガ」が現れ2人を救うところでTV版の最初と話がリンクします。
TV版では触れられていませんが「ユグドラシル」のサービス終了日に「モモンガ」の呼び掛けで集まったギルドメンバーは「ヘロヘロ」だけでなく他にも2名居たようですが誰と誰なんでしょうね?
とりあえず終盤位まで読みましたが原作の方はかなり詳細にすべての出来事が書き込まれています。TV版は限られた尺と言う枷があるにせよ非常に分かり易く取捨選択して物語を上手にまとめている印象です。
解説に戻りましょう。
今回「ナザリック地下大墳墓」が出現したのは西の「リ・エスティーゼ王国」東の「バハルス帝国」南の「スレイン法国」このド真ん中になります。
「ナザリック」のすぐ西に「カルネ村」があり、この辺りは日常的に「王国」と「帝国」が小競り合いをしているエリアです。今回は「帝国」が攻めて来たように見せかけた「法国」の偽装工作で、王国戦士長である「ガゼフ・ストロノーフ」を誘き出して始末するのが目的となります。
「法国」は「陽光聖典」「ニグン」に「ガゼフ・ストロノーフ」を抹殺しうる十分な備えをさせましたが「たっち・みー」の言葉を思い出しちょっぴり正義感に目覚めた「アインズ」により「ニグン」率いる「陽光聖典」は超壊滅されられました。(死体すら1人残らずお持ち帰りされるという・・)
ちなみにTV版の中盤で出てくる「クレマンティーヌ」は「法国」の元「漆黒聖典」「第九席次」Lvで言うところの30台前半(「英雄」に足を踏み込んでいるという言葉から推測)この世界の「英雄」はLv30台「魔神」はLv40台を指す事が多いため英雄級の「クレマンティーヌ」はかなりの強者にあたる。
分かり易いのは「王国」最強と言われている戦士長「ガセフ・ストロノーフ」でさえLv30止まり。
話を戻し「陽光聖典」と戦う「アインズ」は相手がユグドラシルの「魔法」や「アイテム」を多用するのに疑問を感じていた。が、それもそのはず「スレイン法国」は最初にやって来た「ユグドラシルプレイヤー」が世界救済後「六大神」として新たに築いた国家なので、その子孫とも言える「法国」がユグドラシルの魔法やアイテムを所持しているのは当然である。
恐ろしい事にLv100の「シャルティア」が防具を纏わない状態とは言え「漆黒聖典」「第1席次」に全力の1撃を放っても彼はピンピンしていて更に「番外席次」はそれよりも強いと言うのだから「法国」だけケタ違いの戦力と言うのがよく分かります。
「シャルティア」は「ブレイン戦」の後、取り逃がした残党を追って「漆黒聖典」に遭遇、一戦交えたところで「ワールドアイテム」を使われ精神を支配されてしまう・・
まぁ「アインズ」と戦う前に「シャルティア」は精神支配を受けた状態で「白金の竜王」こと「ツアー」(遠隔操作鎧)と戦って退けるのですが、個人的にはこちらをもっと見てみたいw(2期の1話冒頭に少し映像有り)
最後にワールドアイテムで精神支配された「シャルティア」がラスボスとして「アインズ」と戦います。
ハッキリ言って相性的に「アインズ」がかなり不利ですが課金アイテムを湯水の様に使った頭脳戦?で「アインズ」の勝利に終わる。「シャルティア」も無事蘇生され(洗脳される直前からの記憶が失われている)ハッピーエンド的なカタチで1期は終了となりますが・・
この作品「オ-バーロード」の魅力は緻密に書き込まれた世界観と膨大なキャラクター設定によるところが大きいと感じました。
これほどの情報量を破綻する事なくまとめているなら面白い作品に違いありません。ただ「TV版」では「原作」ほどの情報量は詰め込めないため簡素な説明で終わってますが上手くまとめている方だと思います。
今までにない【超ネタバレ記事】ですがとりあえず読ませてしまえ的な気持ちが強かったので「ネタバレ」という言葉は最後まで伏せていましたw
2巻以降は「原作」に沿った形で「TV版」との違いを説明していくつもりです。イメージとしては「TV版」で「オーバーロード」にハマった層がもうちょっと詳しく知りたい時に見てくれれば幸いかなとw
原作の第1巻に該当するのはTV版1期の1話から4話になります。