「オーバーロード2巻 漆黒の戦士」

さて、前回は「オーバーロード1期」を大雑把にまとめた内容だったので「1巻」としての解説は不十分だったかも知れません。が、概ね予定通りなのでとりあえず問題無しとします。

 

ここはTV版「オーバーロード」を見た人がより深く内容を理解するための「超」ネタバレ記事です。

 

もちろん検索して来た人に後戻り出来るような退路はありません。黙って最後まで見ていきましょう。

 

物語の舞台となるのは「リ・エスティーゼ王国」領内にある「城塞都市 エ・ランテル」「アインズ」は「モモン」という名で冒険者登録を済ませ「ナーベラル」と共に酒場、そして冒険者組合へと向かいます。

 

そこで「アインズ」と「ナーベラル」は一般の冒険者PTである「漆黒の剣」と出会い、その後、薬師「ンフィーレア」の依頼で彼を警護をすべく「漆黒の剣」と共に「森の賢王」が住まう森へと足を運んだ・・

 

冒険者PTの名前となっている「漆黒の剣」とは「13英雄の1人「暗黒騎士」が有していた4大暗黒剣を指す言葉で「蒼の薔薇」リーダー「ラキュース」がその1つ「魔剣キリネイラム」を所持します。

 

続けて説明すると2期1話の冒頭に登場した「カカロット」みたいな声のババァが「13英雄」の1人であり、自身が引退する代わりに「13英雄」の誰よりも強いと言われていた「イビルアイ」こと「インベルンの嬢ちゃん」を後釜として「蒼の薔薇」に招き入れる。

 

「イビルアイ」は「ナザリック勢力」の「エントマ」Lv51を退けるほどの実力者です。

 

話を戻し、足を運んだ・・などと意味ありげな書き方をしたものの特に問題もなく一行は「森の賢王」改め「ハムスケ」を懐柔し「エ・ランテル」に戻ります。

 

ここから状況は一変!「ズーラーノーン」「12高弟」の「カジット」と「クレマンティーヌ」が「エ・ランテル」崩壊に向けて動きます。(正確には「カジット」が亡き母を復活させるための足掛かりとして「死の螺旋」を行使しようとする・・)

 

結果は「ナザリック勢力」の「アインズ」と「ナーベラル」+「ハムスケ?」によって粉砕される形となった。

 

途中「クレマンティーヌ」と「カジット」がやりあうような場面がありましたが実際には「クレマンティーヌ」の方が強いらしく、やりあえば「カジット」の勝率は3割程度なのだとか・・

 

結社「ズーラーノーン」はこの2巻にしか出てこないが「漆黒聖典第9席次」だった「クレマンティーヌ」よりも強い高弟が3人居るらしい。もしかすると「ズーラーノーン」は「青の薔薇」より強いかも知れません。

 

だた「スレイン法国」「風花聖典」の秘宝「闇の叡者の額冠」を「巫女姫」から引き剥がしたのはさすがにありえない・・「番外席次」はおろか「第1席次」が攻めてくるだけで「ズーラーノーン」がまるごと壊滅するのを「クレマンティーヌ」は知っているはずなんですけどね・・

 

まぁ実際には「陽光聖典」との戦いで「アインズ」の「対情報系魔法攻性防壁」に引っ掛かり「ニグン」を監視していた「風花聖典」の「土の巫女姫」が死亡、「法国」ではこれが「災厄の龍王(カタストロフ・ドラゴンロード)」の復活と勘違いされ・・

 

それに対処すべく「傾城傾国」を所持した「カイレ」率いる「漆黒聖典」PTに「第1席次」も参加する。が、道中で「シャルティア」と遭遇してしまい「ワールドアイテム」を使わなければ収集が付かない事態に発展する。

 

元をただせば「アインズ」の「対情報系魔法攻性防壁」に「爆裂」が組み込まれていたせいで「巫女姫」が爆死するハメに・・つまり100万人に1人しか適合しない「巫女姫」をうっかり殺しちゃった「アインズ」が全ての元凶なのです。

 

話が逸れたが「第1席次」は忙しくて「クレマンティーヌ」どころではなかったという事で、追跡は「巫女姫」を失ってブチ切れている「風花聖典」が直接行っている。

 

それにしても日本のアニメは本当にキャラクターを上手に再現してきます。「ハムスケ」の声を最初に聴いた時は「そう来るか!」って感心しました。(これでマスコット的立ち位置に確定!)

 

TV版で失敗しているのは6話で「モモン」がオーガを両断している姿を見て「漆黒の剣」のメンバーが各々に「すごい!」「オリハルコンいやアダマンタイト級か!」と「モモン」を褒めちぎった後、彼らもオーガを1撃で仕留めている件・・(そこはもっと苦戦させないと皆アダマンタイト級じゃん!って話なのよ)

 

「ニグン」にしろ「カジット」にしろ「クレマンティーヌ」にしろ普通に考えたら負けるはずのないメンツがひょっこり現れた新参者にコロっと倒されてしまうのだからたまったものではありません。

 

「ニグン」が召喚した「最高位天使」(推定Lv56)は「蒼の薔薇」が総出で戦闘に参加した事を想定した戦力、「カジット」が操る「スケルトリドラゴン」は第6位階までの魔法効果を無効化する能力を有していた。

 

そして「クレマンティーヌ」は兄とともに「法国」最強軍団「漆黒聖典」のメンバー・・どうみても負けるはずがないのですが・・あ、「カジット」の相手をした「ナーベラル」はLv63のマジックキャスターで「蒼の薔薇」の「イビルアイ」よりも強いです。

 

なんて言うか不幸な人達ですね・・

 

この巻は物語の核心をついた(読者が知りたい世界観の補完的な)内容が随所に散りばめてありました。

 

ここで紹介しているのもほんの一部です。

 

そういう内容を回収していく楽しみが2巻にはあった気がします。アニメ版も原作に忠実かつ丁寧に作られている事がよく分かりました。(9話の「アインズ」vs「クレマンティーヌ」戦「ナーベラル」vs「カジット」戦は本当に見応えあり)

 

次は精神支配を受けた「シャルティア」が大暴れする回ですが、まぁ次回語るとしましょう。ではでは。

 

今回の原作第2巻に該当するのは5話から9話になります。

 

【追記】余談ですがTV版には無かった話で「カジット」が所持していた「死の宝珠」を「ハムスケ」がお持ち帰りしています。(あと「死の宝珠」には知性って言うか自我が存在していて普通に喋っていましたw)

 

それに原作では高さ3㍍の大きさだったスケリトルドラゴンがアニメ版では10㍍を超えるほどのサイズに変わっていましたねw

 

2019年1月5日 | カテゴリー : | 投稿者 : pasuta