私の愛用している日産モコ「mg21s」は2006年1月に生産された「Q」でCD/MDが標準装備された6スピーカーの軽自動車です。(ほぼ最終工程で生産された車になりますね)
最初はkenwoodのデッキが収まっていたんですが(前オーナーが使ってた)ヤフオクで純正のデッキを買ってきて付け替えました。
それでPCに保存してある曲をMDに移して聴いているという訳ですね!
ただ、残念な事に音質がかなり悪かった。
MDを使うのも初めてなので何が原因で低音質なのかがすぐに特定できない・・MDへは出来うる限り圧縮率を下げた状態で保存している。(出来ればMDが悪いとは考えたくなかったので・・)
ではデッキ?これも車載デッキという時点で高性能DACは搭載されない。良くてFLAC(ハイレゾ音源)がダウンサンプリングされてCD音源になる程度の差なのでデッキで音質が大きく変わる事は無いと判断しました。(純正デッキでも十分な出力はありますしね!)
では何が・・?
そうです。スピーカーが悪いんじゃないかと私は思います。
純正スピーカーの大半は紙ウーハーが使用されます。が、これが良くない。特に変化のない形状をした紙のウーハーは反応速度が遅く劣化も早いです。
具体的に言うとぼんやりした音になり解像度が大きく下がってしまいます。こういう音が好きな人も確かに居ますが、私はメーカーが本気で仕上げてきた「高解像」「低ノイズ」の音が大好きなのです。
特に純正のツィーターは音なんか全然聞こえません!(音が鳴っているかどうかサウンドレベルメーターで確かめたほど・・)
ということで上の写真のようなものを用意して純正の6スピーカー全部交換しちゃいます。
交換用にチョイスしたのは純正デッキと同じメーカーであるclarionのスピーカーです。
先に言うと一応全部綺麗に収まりましたが、かなり大変だったので順に説明したいと思いますw
まずはフロントスピーカーの「SRT1633」から!
このスピーカーは楽チンで収まると踏んでいましたが付属のスペーサーがドアに全く合わなかったためビス穴をドアにあける必要がありました。
もしかしたら17㌢スピーカーだと丁度収まってたのかも知れませんが評判が良かったのは16㌢スピーカーなので個人的にこれを使いたかったのです。
逆に言うと苦労したのはドアの鉄板部分にビス用の穴を開ける事くらいで他は問題なく収まりました。
説明すると3.5㍉のドリルで穴を開け、そのままスピーカー付属の小さい方のビスをドライバーで押し込めば固定できました。力を入れて回し過ぎると舐めてしまうと思うので、そこだけは注意しましょう。
あとはエーモンさんのデッドニングキットを使って適度に制振を行いました。
ドアの内張りを剥がしたり戻したりするのは「内張り剥がし用ツール」を使えば初心者さんでも簡単に出来ると思います。
次にリアスピーカーの「SRT1033」ですが、これは楽でした!
元々スペーサーの上に純正スピーカーが止めてあったのでそれを外して制振キットを使い「SRT1033」をビスで止める、と言ういわゆるポン付け作業で全てが完結しています。
さて・・ここからが本題のツィーターです。
上が純正のツィーターとなり見た目はモコの内装に合っていてなかなか良いと思います。
こちらの写真が純正ツィーターの裏面ですね。ショボいスペックがしれっと刻印されていました。
ただ中途半端な付け方ではなく、思いの他しっかりと固定されていたのには感心です。
今回はこれを取り外してアルパインのワゴンRスティングレー専用のツィーター取り付けパネル「KTX-S03WR」を使用しました。
ちなみにこれが5000円を超える価格なのを考えると、ありえないボッタクリ価格と言っても過言ではないでしょう。(以降はよほどの事がない限りアルパイン製品は買うまいと心いに誓いました)
ワゴンR用なのでもちろん「mg21s系モコ」に使うとなると普通には取り付けられません。
私は箱の発泡スチロールをカッターで適度な形に切って、それをスピーカーの裏に滑り込ませて固定しています。その後、ガムテープで仮止めを行い、アロンアルファで4箇所接着させました。(アロンアルファは裏面から少量で4点だけ塗布します)
完成品はこんな感じです。なんていうか非常に綺麗に仕上がりました。
車に設置する時はモコのダッシュボード側を少しニッパで切り取らないと収まりません。
上の写真は右側のツィーターですね。
そしてこちらが左側のツィーターとなります。(もはや純正の粋に達していますね)
最初アッテネーターを使うつもりは無かったのですが、そのままだとかなりツィーターの自己主張が激しいため、後で配線を見直しアッテネーターで出力を6db下げました。(アッテネーターは付属品です)
配線のやり方ですが私は付属のエレクトロタップは使っていません。車内は常に振動している上に接点の少ないエレクトロタップだとそこそこの確立で線が切れちゃうんじゃないかと判断したためです。
忘れた頃に修理するのは精神的によろしくないので最初から圧着端子を使いました。
ツィーター部をアッテネーターで6db下げた状態の6スピーカーの音質は想像していたよりも随分と良好で交換して良かったと素直に思いましたw
まず全体的な解像度が大幅に上がり(特に中高音)純正の時にあったボヤけた感じは無くなっています。
意外だったのはボーカルがサイドではなく目の前に定位するようになった事です。(実はツィーターを左右逆に設置して多少斜めを向くように角度を付けたらこうなりました)
最後にダッシュボードの上はかなりの高熱になるのでツィーターを固定する両面テープは(ビスで固定されている訳ではありません)耐熱用のものを使用して下さい。
私の場合しばらくの間は何度も取り外すのでニトムズのはがせる両面テープを使っていますが、耐熱は80度までというギリギリのラインなので最終的にはちゃんとした耐熱テープに張り替える予定です。
結果としてclarionの「SRT1633」「SRT1033」「SRH217」は評判通りコストパフォーマンスに優れた極上スピーカーだったと断言します。迷われている方はこれ買っておけば後悔しないんじゃないでしょうか。
とにかくツィーターの取り付けまでが大変だったのでもう2度とやりたくはないですwでもスピーカーは超お薦めできる一品でした!
【追記】非常に高音質なシステムになり満足しています。トータルで見るとスピーカー自体の潜在能力もありますがエーモンのデッドニングキットが理想的な高音域の入手に不可欠と感じました。
澄んだ高域を再現するにはスピーカーの振動を最大限落とし込む必要があります。エーモンの制振材には間違いなくその効果があるのでスピーカー交換の際には合わせて購入する事を強くお勧めします。