「オーバーロード4巻 蜥蜴人の勇者たち」

皆さんお久しぶりです。4巻5巻6巻はTV版2期に該当しますのでがんばって6巻まで読み終えました。

 

そして今回の4巻ですがTV版だと1話から5話までという2期の中でもかなりのボリュームをこの原作4巻に当てられています。

 

それだけTV版のスタッフが「リザードマン編」を気に入っているという現れなのでしょう。実際「リザードマン編」は非常に丁寧に作られており原作からの抜けも殆どありませんでした。

 

これは原作を読まないとちょっと理解し難いと思いますがTV版1期では「アインズ」以外というより「ナザリック陣営」以外の「ユグドラシルプレイヤー」の存在にも触れていて(過去に降臨したプレイヤー[6大神]の子孫が「神人」となって出てきています)物語が大きく変わろうとした矢先の「リザードマン編」になったため敵の強さ的にがっかりした人も多いでしょう。

 

TV版しか追っかけていない人にしてみれば雑魚キャラである「リザードマン」の話は少し退屈に映るかも知れませんが、原作だと緻密に描かれた「リザードマン」の物語は非常に『面白い』のです。

 

特に原作の4巻はTV版だけでなく小説の方も手に取って読んで頂きたいお薦めの1冊となります。(4巻は完全に「リザードマン編」として独立しているのでこの1冊だけを購入して読むのも全然アリかと思います)

 

ちなみに「リザードマン」の強さですが族長級でようやくLv20前後、冒険者に換算すると「プラチナ級冒険者」くらいです。なので人間と大して変わらない強さという事になりますね。

 

ではTV版の1話ですが(ここから鬼のネタバレ情報に入ります。無駄に知りたくない人はそっ閉じを・・)

 

最初に法国での話になりますが「第一席次」(1期に登場した法国のイケメン)と「番外席次」(玩具で遊んでいる女の子)の話を聞いていると、なんとなく遭遇してしまった「シャルティア」による被害が相当なものらしく緊急の会議をしているとか・・

 

1期に登場した「クレマンティーヌ」も元々法国の出身で「漆黒聖典」「第9席次」として活動していました。が、その後釜に入った「第9席次」もうっかり「シャルティア」に殺されていた模様。

 

「第1席次」「番外席次」は神人として覚醒しているのでナザリック階層守護者とも争える実力が有ります。

 

そしてアーグランド評議国へと場面が移り・・「白銀」として「13英雄」で戦っていた「ツアー」(白金の竜王)と、同じく「13英雄」の1人「リグリット」が興味深い話をしていました。

 

精神支配を受けてボーっと立っていた「シャルティア」に「白銀」の身で戦いを挑み、退けられた経緯から「ツアー」は新しい「ユグドラシルプレイヤー」がこの世界に降臨したと確信します。

 

「ツアー」と話をしていた「リグリッド」は元「蒼の薔薇」のメンバーで、自身が引退する替わりに「イビルアイ」を「蒼の薔薇」に招き入れました。

 

「リグリッド」は2期の最後に登場する「フールーダ」と並び「英雄」のさらに上の領域である「逸脱者」の1人。(純粋な個人の強さならLv44の「リグリッド」や「フールーダ」よりもLv54の「イビルアイ」の方が上です)

 

そして「13英雄」として「ユグドラシルプレイヤー」と一緒に旅をしていた「ツアー」や「リグリッド」はその辺りの叙情もある程度知っているようでした。(劇中では「100年の揺り返し」と呼んでいる)

 

TV版の1話ではこの世界の核心に触れるような話をバーゲンセールのごとく喋っていますが2期においてはこれが最初で最後、あとは淡々と物語が進みます。

 

さて話は戻り・・なぜリザードマンの集落が今回襲われる羽目になったのかと言うと・・

 

TV版1期の最後で「アルベド」がアンデッド作成用の媒介としてリザードマンの村落を滅ぼしては如何でしょう?などと付言したお陰で平和に暮らしていたリザードマン達に悪魔の鉄槌が下ったのでした。

 

エライ迷惑な話である・・

 

詳細に作り込まれたリザードマン達の世界ですが比較的少ない人口で回りに大きな迷惑も掛けずひっそり暮らしているイメージです。

 

それだけに不憫なリザードマン達ですがナザリックから2回に渡って攻撃を仕掛けられます。1度目はがんばればリザードマンでも勝てるかも知れない程度の戦力で攻めてきます。

 

ナザリック側は戦場での切り札として「イグヴァ41」を投入しますがあっさりと倒されてしまい初戦はリザードマン達が勝利を収めます。

 

ちなみに「イグヴァ41」はTV版1期の11話でマーレに頭を叩き割られたミスリル級冒険者の「イグヴァルジ」その人です。

 

2回目は階層守護者の「コキュートス」が1人でリザードマンを相手にするのですが、さすがに最大でもLv20の集まりではLv100の「コキュートス」には歯が立ちません。

 

ただ「コキュートス」自身はリザードマン達を非常に評価しており殺してしまうのは惜しいと「アインズ」に蘇生を申し出る。結果としてリザードマンでアンデッドを作っても人間を元に作った時とLv的に大差がないので「コキュートス」の願いは聞き入れられる形となった。

 

リザードマン編の粗筋としてはこんな感じです。

 

やはり簡素な説明ではリザードマン編の魅力は伝わってきませんね・・こればっかりは小説を買って読んでもらうしか方法はないような・・

 

次回5巻は王国の裏を牛耳っている「8本指編」です。次も敵の強さとしては微妙ですが最後は「国落とし」で有名な「イビルアイ」がナザリックの戦闘メイド相手に異例の奮闘を魅せます。乞うご期待!

 

原作4巻となるリザードマン編はTV版2期の1話から5話に該当します。

 

2019年10月20日 | カテゴリー : | 投稿者 : pasuta