「オーバーロード12巻 聖王国の聖騎士㊤」

「オーバーロード」記事も残すは「12巻」「 聖王国の聖騎士㊤」と「13巻」「聖王国の聖騎士㊦」の2冊だけとなりました。(「14巻」は発売直後にアップしましたのでもう過去記事に上がっています)

 

このブログで「オーバーロード」記事を見ているという事は「TV版オーバーロード」に興味を持ち、もっと深く「オーバーロード」の世界を知りたいと検索した結果、辿り着いた人ではないでしょうか?

 

まぁそんな人達には悪いのですが私は出来るだけ短時間で読み終えるような記事の長さに努めています。(目安としては昼休憩に完結できるくらい)(がっつり読みたかった人はごめんなさい!)

 

今回の「12巻」と「13巻」は2冊で「聖王国の聖騎士編」という物語が完結するので、購入する際は2冊セットで注文される事をお勧めします。

 

では「12巻」「聖王国の聖騎士㊤」を説明していきましょう。

 

(いつも書いていますが重度の「ネタバレ」記事です。知りたくない方はここらでそっ閉じを・・)

 

今回の冒険の舞台となるのは「ローブル聖王国」で「リ・エスティーゼ王国」の南西に位置する半島です。

 

「スレイン法国」から見れば西方向になります。珍しいのは「聖王国」を出てすぐの「丘陵地帯」に多く存在する「亜人部族」から身を守るため、半島の入り口を完全に塞ぐ巨大な城壁が築かれているところでしょう。

 

この城壁のお陰で「聖王国」の人々は安心して暮らせているのです。

 

ところが・・最近「王国」で暴れまわった「ヤルダバオト」が「亜人部族」を統率し「聖王国」入り口の城壁で魔法を1つ放ちました。

 

「隕石落下(メテオフォール)」

 

この1撃で城壁の一部が破壊され「聖王国」の領内に「亜人部族」がなだれ込みます。それを食い止めるべく現れたのが「聖騎士団団長 レメディオス・カストディオ」とその妹「神官団団長 ケラルト・カストディオ」そして「聖王女 カルカ・ベサーレス」の3人です。

 

もちろん他にも大勢の兵を連れていましたが「ヤルダバオト」の前では無駄に死ぬだけと察し「レメディオス」の命令で一時引かせました。

 

開始早々熱い展開が続いているように見えますが、すべては「デミウスゴス」の掌で踊る人形(マリオネット)のように淡々と作業が進んでいるだけです・・

 

「聖王国」にとって致命的だった情報・・「ヤルダバオト」は「王国」において1人の「アダマンタイト級冒険者」に撃退させられた・・この事実から「聖王女」「聖騎士団団長」「神官団団長」の3人で戦えば負けることはないという安易な判断に結びついてしまった。

 

結果・・「聖王女」と「神官団団長」は死亡、2発目の「隕石落下(メテオフォール)」で領内の城門も破壊、「亜人部族」の連合とも言うべき軍勢が領内に進入してくる。

 

書くか悩んだのですが、3人と戦闘していたのは途中から「ヤルダバオト(デミウルゴス)」ではなく彼に使役された悪魔(Lv84)であり「オーバーロード」の世界で時折見せる凄惨な戦いが幕を開けます・・

 

逃げる「聖王女」の両足を片手で掴み、それ自体を武器として「ヤルダバオト」が振り回す・・絶世の美女と称えられた姿は欠片も無くLv84の力で(それでも手加減している、でなければ遠心力で体は千切れ原型を留められない)地面や兵士に叩きつけられるのだからエゲつない・・

 

その後「ヤルダバオト」の軍勢は瞬く間に「聖王国」北部の4大都市である「首都ホバンス」「港湾都市リムン」「城塞都市カリンシャ」「プラート」を制圧する。

 

「聖王国騎士団団長 レメディオス」は部下を連れて「王国」の「アダマンタイト級冒険者チーム」である「蒼の薔薇」に助けを求めたが「ヤルダバオト」と僅かでも戦う可能性があるのなら直接助ける事は出来ないと強く拒絶された。

 

一方で、唯一であり最良の選択肢となる「モモン」率いる「アダマンタイト級冒険者チーム」「漆黒」への依頼を勧められる。

 

「蒼の薔薇」に断られた以上、他の選択肢がないため「レメディオス」はしぶしぶ「アンデッド」に支配されている「魔導国」へと足を運ぶ・・「冒険者モモン」は「魔導王」の支配下に治まっているので彼をを連れ出すには「魔導王」の許可を得る必要があるからだ。

 

道中色々あり「冒険者モモン」を借りることは出来なかったが「モモン」よりも強いという「魔導王」が単身で手を貸してくれる運びとなった。が、「スレイン法国」ほどでないにしろ信仰国家である「聖王国」の「レメディオス」は言う・・「ヤルダバオト」も「魔導王」も互いに滅んでしまえば良いと・・

 

そんな中、今回の旅に同行していた「ネイア・バラハ」は「レメディオス」の自分に対する扱いに不満を抱いていた。(ちなみに彼女の目尻が吊り上がっているのは扱いの件とは無関係・・)

 

「バラハ嬢」は「魔導王」の従者として身の回りの世話をする大任を言い渡される。

 

しかし彼女は親身になって自分の事を考えてくれる「魔導王」に惹かれ「魔導王」と行動を共にする事で大きく成長するのであった。

 

特に『力なき正義は罪』であり『正義を執行するには力がなくてはならない』という強い意識はこの頃に芽生える。以降、彼女の中で『正義』とは『魔導王』その人!という考えに直結した。

 

「魔導王」は「ヤルダバオト」に制圧された都市を次々と解放!アンデッドの身ではあるが徐々に兵士からの信頼を集めるようになる。

 

そして開放した都市の捕虜収容所から王兄「カスポンド」が発見され、そのまま軍を指揮する形に収まった。(この巻では具体的に挙げていないが、この「カスポンド」こそ「デミウルゴス」が「アインズ」から借り受けた「ドッペルゲンガー」が変身した姿なのだ)

 

なので中身が「魔導国」の「ドッペルゲンガー」である王兄「カスポンド」が現れた事で、物語が急変しますが・・ここからの話は「13巻」という事になります。

 

今回「12巻」で非常に面白かったのは「ヤルダバオト」に制圧された「都市」を解放する際に、そこを治めている「亜人種」が「人間」の子供にナイフを突きつけ「もっと下がれ!」と要求を出してきます。

 

このシチュエーションであれば他の作品のように『ぐぬぬ・・』言いながら全軍を下がらせる「レメディオス」が当たり前の対処になります。もしくは全てを蹴散らせて子供も救うのが定番でしょうか。

 

しかし実際には子供を人質にしている間にバリケードを作ったりして状況が悪化する事がほとんどです。

 

この辺りを「オーバーロード」では説明付きで、そんな都合の良い選択肢は無い!と言い切り子供ごと「亜人種」を殺す選択をします。(一番の理由は人質が有効であると知られると後の都市でも同じような展開になると予想されるから)

 

しかも後からその子供の父親が登場し「アインズ」を敵の様に罵倒しますが、これもハッキリと『ではなぜ、おまえは全力で子供を守らなかった?』『なぜおまえはまだ生きている?』つまり、我が身可愛さに子供を見捨てた親に他人を非難する権利など無い!と厳しく描かれているところも共感できました。

 

まぁ「レメディオス」が1人残らず全てを助ける「禁書目録」の主人公「上条当麻」のような人物だとすると、さしずめ「アインズ」は大勢を助けるためには迷わず少数を切り捨てる「FateZero」の「衛宮切嗣」のような主人公だと言えるでしょう。

 

人によっては好みの分かれるところだと思いますが、私は超が付く「切嗣派」なので『オーバーロード12巻』非常に楽しめました!(一般的に好まれる脚本は主人公に都合が良すぎて白けてしまうのです・・)

 

次巻である「13巻」も期待を裏切らない脚本ですので「12巻」を見た人は「13巻」も続けて朗読することをお薦めします。では!

2020年8月17日 | カテゴリー : | 投稿者 : pasuta