今回は「タイヤハウス」の「デッドニング」を行います。「フロント」と「リア」の計4か所をやる予定です。
そのうちやりたいなァと思っていた作業のひとつで「ゴールデンウィーク」を利用してやっちゃいます。
(今はもう8月なので、この作業は1季節以上前に行った作業ということになりますね・・)
日程は1日目に「フロント」「運転席側」をバラして「タイヤハウスのカバー」と「マッドガード」を家に持ち帰り「洗浄」そして「制振材の貼り付け」を行います。
2日目は「フロント」「運転席側」の「タイヤハウス」を完成させ「フロント」「助手席側」の「タイヤハウスのカバー」と「マッドガード」も前日と同じように家に持ち帰って「洗浄」します。
初日にも行いましたが「カバー」の方は洗浄後「制振材」をびっしりと貼り付ける作業ですね。
3日目に「フロント」「助手席側」の「タイヤハウス」を完成させ「リア」「運転席側」「助手席側」の「タイヤハウスのカバー」をバラして持ち帰ります。
その際に「リアバンパー」を外し、前回の車検後から外れていた「ナンバー灯」を金具に取り付けます。(本当にマジで整備工場って何でこんな雑な仕事しか出来ないのか・・)(ずっとカタカタ異音がしてた・・)(足回りや下回りをいくら探しても見つからなかったが最近ここだとようやく原因を突き止めた・・)
そして自宅にて「タイヤハウスのカバー」と「マッドガード」の洗浄を行い「リア」はちょっと軽めに「制振材」を貼り付けます。
4日目に「リア」「運転席側」「助手席側」を完成させて「試運転」を行い、運転した時のフィーリングと静音化の有無を確認します。
注意したいのが軽自動車に「タイヤハウス」の「デッドニング」を行う場合は、結構な重量が増えるので、その辺りを見込んだ上でどこまでやるか決めるのが良いかと・・
私は「タイヤハウスのカバー」に最後の仕上げで「制振防錆スプレー」を使うつもりでしたが、ちょっと重くなり過ぎるかなと思って急遽使用を取りやめました。
まぁこの状態で仕上げてみて「効果が薄かったら」&「トルクにまだ余裕がありそう」だったら「制振防錆スプレー」を使おうと考えています。
大雑把には上で説明したように4日間で「タイヤハウス」の「デッドニング」を行う予定です。日数的には余裕があるのでしっかりとした作業を行いたいですねw
まぁ初日の仕事前にまずは今回使う「制振材」を紹介します。この「制振材」は耐久性に優れているので熱を持つボンネット裏なんかにも使えるそうです。(ちょっと良いやつってことですね!)
ではタイヤハウスのカバーを外す手順ですが数本のネジと多数のクリップで止まっているだけなので、特にジャッキアップする必要もなく簡単に取り外しが可能です。
ただクリップを外す際に高確率で壊れてしまうので全てのクリップを新品に交換するつもりで作業に入って下さい。(要するに必要数の新品クリップを事前に用意ましょうって話です!)
私は専用工具の「クリッププライヤー」を使って作業しましたがそれでも半分以上壊れてしまったかな。ぶっちゃけ壊れていなくても全部交換するので、そのまま捨てても良いと思います。
何せ隙間に砂が噛んでいる上、結構な力で振動しているので壊れていなくても緩々にはなっていますから・・クリップの新品交換は必須と考えましょう。
クリッププライヤーの使い方ですが、まずはフラットになっている個所からプライヤーの爪を引っ掛けて力を入れます。その後クリップを引き抜きやすい方向へクルっと回し・・引っこ抜きます。
コツは割と力を入れないとクリップが浮いてこないので女性には案外厳しい作業かも知れません。
はい!次隣のやつって感じでこれの繰り返しですねw
こちらが引っこ抜いたクリップですが3本ある爪の内1つか2つが壊れているものが多いです。
よく見ると砂が多く絡んでいるのも分かりますね。(車屋さんはこのまま元に戻していると思われるので、そりゃ足回りがガタガタになるのは当然と言えるでしょう・・)
さぁ外した「タイヤハウスカバー」と「マッドガード」を綺麗に洗浄しますよ。
スポンジで洗浄したらタオルで拭いて、更にビス穴の所にはCRCを塗布して錆びを防止します。
その後、玄関に持って行って数時間天干ししておけば完全に乾くでしょう。
写真左が今回外したビスとクリップです。そして右が新しいクリップですね。エーモンさんの商品を使いました。安いとは思いませんが手頃な本数で売っているので少しだけ欲しい(というよりも実用的な本数)と言う顧客のニーズに応えた良心的なメーカーではないでしょうか。
少し合わせてみて気付いたのですが新品であっても若干隙間があるのでガタを防ぐためにスポンジ状のスペーサーを間に挟むことにしました。(以前からそうやってたんだけどマジ完璧だわ!)
そうこうしているうちに「タイヤハウスカバー」が乾燥するので家に持ってきて「制振剤」を隙間なく貼り付けます。この辺りの作業には性格が出そうですが一度貼り付けたら2度と繰り返す作業ではないので十分な時間をかけて丁寧に貼り付けて下さい。
こちらの写真の方が良く分かるかな。この作業の注意点ですが・・クリップが収まる箇所、もしくはその周辺には「制振材」を貼り付けないようにしましょう。こうしておかないと後でクリップを収めるのが超大変になりますからね。
反対側の写真がこちら。
その先も見せましょう。
細かいところですがこんな風に作業しました。(仕上がりは大事です!)
一応写真には収めましたが左が新しいクリップで、右が厳選した結果使えそうなクリップになります。(2本だけ・・)(実際には全てのクリップを新品に交換しています・・)
翌日駐車場で確認のために撮った写真です。(クリップとスペーサー)
こちらはスペーサーをハメ込んだクリップとネジですね。
タイヤの上にタイヤハウスカバーをのせて準備中w泥除けも下に置いてますw
ビスを止める場所が2ヶ所あるので説明します。まずはフロント下部に一か所。
もう一つはタイヤハウスカバーのサイドに一か所です。
では全てのクリップを収めて行きましょう。確実にしっかりと収めて下さい。ガタがある場合は折角なので私の様にスペーサーを入れると制振効果が高まります。
「マッドガード」は見ての通りビス3本締めになるのですが作業スペースが狭いので写真に写っている様な小さめの「ソケットレンチ」があれば楽に行えます。
特に「マッドガード」を取り付ける際の話ではないのですが、この辺りの作業をしている時に内部に溜まっている砂をブラシ等で綺麗に除去しておくことをお勧めします。
放置していると雨水が侵入して鉄製部品を錆びさせるので必ずやっておきましょう。
さて・・ここからはついでの作業なんですが前回の車検時に「リアバンパー」を外したらしく(たしかに「ブレーキシュー」は交換してもらったけど普通「リアバンパー」を外す?)その作業時に「ナンバー灯」の金具がまともに収まっておらず小さな段差や揺れでも常に『カタカタカタ…』異音が発生していました。
この整備工場は持って行くと常に何かしらやらかすので、持ち帰って半年くらい自分で整備しては直す日々を送らなければいけません。1番酷いのは内装のオイル汚れですね。毎回シートやドアの内張がオイルやグリスで汚れています。なので車を持ち帰ったらまず内装を確認して業務用クリーナーで掃除するところから始めなければいけないんですよ。
でもここの整備工場が特別ってわけではなく田舎の整備工場ってどこもいい加減ですよね?
養生してから整備してる車屋なんて見たことないし。(動画では見かけるけど画面の中でしか見ません)
まぁそう言う訳で車屋さんがやらかした整備不良を直す作業に入ります。
今回「ナンバー灯」の金具が原因だと長期間気付かなかったために本当に長い間不快な思いをしてきました。何度も持って行ったのですが直す気ナッシングですしねwやらかされた後は全部自分で直してますw
上の写真にあるビスやクリップを外せば完全に「リアバンパー」を外さなくてもこれくらいの隙間は作れるので、この状態で作業を行います。
今見えている写真がそうなんですが「ナンバー灯」の金具の爪が全然引っかかっていません。指で押せば『カタカタ』と異音がします。ってか僅かな振動であっても音が発生します。
目で確認しながら確実に爪を引っ掛けます。写真に見えている状態がキチンと収まっている状態です。
爪を引っ掛けてから更に厚みのあるスポンジを裏から押し当てて引っ掛かりが取れないようにします。
作業が終わればクリップとビスを元に戻して終了なのですが・・
ついでなのでクリップは全部新品に交換です。
後はリア側の「タイヤハウスカバー」と「マッドガード」を外して家に持ち帰ります。
フロント側と同じように浴室で洗浄し、玄関で乾かしてから「制振材」を貼り付ける作業に入ります。
この辺りの作業は完全に夜ですねwただ「制振材」を貼り付ける面積がフロント側に比べてリア側の「タイヤハウスカバー」は少ないので割と短時間で終了すると思われます。
こちらが「制振材」を貼り終えた状態の写真です。フロントの時ほど隙間なく埋めてはいません。なぜならリヤのタイヤハウスは「カバー」で全てを覆っている訳ではなく後方の一部に「カバー」が付いているだけの形状なので、これに小石が当たった時の衝撃音を緩和する程度の役割が担えれば良いと思ったからです。
リア側は取り付けも簡単でしたw
これら「タイヤハウス」の「デッドニング」を行った後のロードノイズ的な静音性の変化なのですが・・
正直に申し上げて・・ビックリするほどの効果がありました。
ロードノイズとして聞こえていた音の大半が「タイヤハウス」のガタから来ているものだと気付きました。なので極論を言うと別に「タイヤハウス」に「制振材」を貼り付けなくとも「タイヤハウスカバー」を外して家に持ち帰り綺麗に洗浄した後、クリップを全部新品に取り換えるだけで相当な効果があると思います。
「制振材」はオプション的な位置付で更に小石の跳ねる音を緩和させたいとかの理由があるのであれば、そちらへの効果は期待して大丈夫でしょう。
特に効果が高かったのは「タイヤハウス」から「フェンダー」の空間を通して「フロントドア」の前方に「エンジン音」を運んでしまう隙間があった場合「タイヤハウスカバー」を外している間に「制振材」で固めてしまえば「エンジンノイズ」も低減出来るし、その箇所のガタも消失するので大きな効果が得られます。
この場所の写真を撮っていれば良かったのですが文章だけになってしまって本当に申し訳ありません。
これらの「デッドニング」を行った後のロードノイズイメージですが・・足回りが一つの塊となってガタが完全に消えたような効果がありました。マジで感動ものです。
最後に追記として報告すると、この作業を終えたすぐ後に車検へ出したのですよ。するとこれらの私が感動したロードノイズ効果が全て失われていました。
車屋さん・・何をしたのでしょうか?
想像するに「クーラント」を入れ替えてたらしいので、この作業をするために「フロントバンパー」を外したんでしょうね。その際「タイヤハウスカバー」のクリップを一部はずしたのかと・・
それだけでここまでロードノイズが増幅するとは考えにくいので他にも足回りや下回りの重要ヶ所のビスが中途半端にしか締まってない可能性も高い気がします。
車を整備している人って下手したらそれのせいで客が命を失う危険性があるって認識しているのか、もしくはどれくらいの整備士がそこを理解して仕事をしているのか真面目に知りたくなりますね・・
結論です。「タイヤハウス」のデッドニングは高い静音効果が期待できますが、車検に出すまでの期間限定の効果になるのは理解しておいた方が良さそうでしょうか。今回の話は以上になります。