実を言うとアーサー王関連の書籍はそこそこ集めており、どれも内容が微妙に違っていて面白いですw
大体「この本ではこういう内容、名前はこれで通しますね!」って言うのが普通なんですが、この「神話大事典」はその部分を掘り下げていて、こっちの本ではこう言う内容、こっちの本ではこういう解釈、と手間の掛かる説明をしています。
それと最初に知って欲しいのは、この本がアーサー王関連書籍の事典という立場を貫いている点で、本を開くとあいうえお順に名詞(主に人の名前)が並び、その名詞ごとに説明が入る “昔ながらの事典スタイル” で書かれている事です。
事典であるため多くの名詞を取り扱う必要性があり “広く浅く” がしっくりくる内容になっていてアーサー王関連の中で知りたい名前があればそこから逆引きする事でその人物や物の簡単なエピソードが拾えるようになっています。
まぁ昨今はweb上で検索をかければwiki等から簡単に情報が引き出せる時代なので “事典” そのものの価値が薄れてきているのは事実ですが、この「神話事典」にはweb上で検索しても見つけられない記述がそれなりに存在するため購入する価値は大いにあるでしょう。
ただネックになってくるのは価格で広く浅くをモットーに作られたアーサー王事典に1万円をポンと出せる人がどれだけ居るのかと・・ちなみにこの本が例え4800円だったとしても買う人は多くないと思います。(1980円なら結構売れたんじゃないかな?)
という事でネックは価格です。間違っても金額を確認せずにポチるのは控えて下さい。
無類のアーサー好きならこんな本は2度と出ない可能性もあるので買っておいて損はないかも知れません。が、それ以外の人は買っちゃダメですw今回は以上!