mg21s モコ ヒューズ 交換

皆さんはあまり興味ないと思いますが「ヒューズの交換」を行います。

 

mg21s(モコ)に限らず殆どの自動車は「エンジンンルーム」と「車内」の2ヶ所にヒューズBOXがあります。

 

ぶっちゃけるとヒューズを交換する必要は全くありませんw

 

交換する必要は無いのですが、それだと話が進まないので興味のある人はエンジンを切ってキーを抜いた後、ルームランプをOFFにして車内のヒューズBOXにあるヒューズを1つラジオペンチで引っこ抜き、状態を確認してみて下さい。

 

実際に電気が流れている「接点」は酸化しないので変色していないはずです。

 

金属部分でも空気に触れているところは酸化して変色ますが、接点以外は汚れても車の性能に大きな変化はありません。

 

ただし接点部分がまったく劣化しないかと言うと、厳密には劣化します。

 

ヒューズは各種電装機器の手前に用意されていて、電気トラブル等で電装機器が破壊されるのを防ぐために存在します。

 

具体的には過電流で機器内部の基盤を焼かれてしまう前に、設定電流に達した時点でヒューズの線が切れ電流が先へ流れないようにする仕組みです。(シンプルですが非常に効果的な防衛手段と言えます)

 

デメリットとしてはバッテリーから車内のオーディオへ来る途中にヒューズやギボシ端子等の余計な接点が増えると、その分だけ抵抗が増してしまうのでバッテリー本来の力が出なくなります。

 

分かり易く説明するとオーディオへの電源ケーブルの途中をギボシで繋いでみて下さい。それ以前と同じボリュームであっても音量が若干下がっているはずです。

 

これと同じ現象がヒューズにも起こるので「電流を下げたくない」「ノイズの少ないクリーンな電気が欲しい」と言うような場所にはヒューズですら入れたくありません。(私個人の勝手な意見です)

 

ですがオーディオ機器の安全のためには必要になります。

 

話を戻すと、初期登録から10年以上経過している車なら、電線の類である以上電気が流れ続けていれば微量な劣化からは逃れられません。つまり最初の頃よりも抵抗が微量であるとはいえ増えているのです。

 

「バッ直」の場合はそこまで影響しないと思いますが、そうでない場合は(普通の場合ね)新品のヒューズに換えたり、ヒューズを接点復活剤で磨くなりする事で多少の音質向上が見込めます。

 

欲を言えば通常のフューズよりも抵抗が少ないとされる「アイスフューズ」と交換すれば(普通の場合のオーディオ機器の皆さんは)大きな変化が生まれる可能性があるでしょう。(いや、さすがに無いか・・)

 

上の写真の「左側のフューズ」が7000番もしくは10000番のサンドペーパーで軽く磨いた後、接点復活剤を塗布したものです。そして「右側のフューズ」は接点復活剤だけを塗布した(というより布に接点復活剤を塗布して磨いた)ものになります。

 

これでも経年劣化によってできた抵抗の増加をいくらかは減らせると思います。

 

では車内にあるフューズBOXを開けてみましょう。場所は運転席のインストポケット(左側を内に抑えて引くと外れます)を外すと写真のようなBOXが出てきます。

 

言葉だけでは分り難いと思ったので取説のイラストを簡素にですが載せてみました。

 

どの場所が何に対応したヒューズかというのはこのイラストで確認して下さい。交換する際は出来るだけ全てのヒューズを交換した方が良いらしいのですが、私は青シールの場所にだけアイスフューズを使い、赤シールには接点復帰剤で処理したものを再使用、緑シールの場所には純正の新品と交換したという意味で分かるようにしています。

 

写真を見れば分かりますがヒラ型miniタイプ以外にも四角いスローブローヒューズが1ヶ所あります。

 

パワーウインド(30A)のヒューズですね。最初は接点復帰剤処理の再使用品を、次にuxcellの新品を、最後にスズキの純正品に取り換えて変化を観察していましたが・・特に差はありませんでした。

 

(私の場合はヒューズを変えたからと言ってウインドが早く開閉する事もなく至って今までと同じでした)

 

ではボンネットを開けてエンジンルーム内にあるヒューズBOXを見てみましょう。

 

どのヒューズが何に該当するのかは上の写真で確認して下さい。

 

▲この形状で合ってると思ったのですが60A2つ(黄色の方)は使えませんでした。(まぁ純正品のヒューズは安いので(いや安くはないんだけどアイスヒューズと比べれば安いという意味)特にダメージ無し)

 

こちらが外した80Aヒューズになります。意外にもまったく酸化しておらず綺麗なものでした。

 

こうやって見ると80Aはニッサンの純正よりもスズキの純正ヒューズの方が品質は上なのかな・・(スズキの方は金属部分が銅で出来ている)

 

先に外した80Aヒューズの説明をしましたが、実はこれ普通に引っ張っても全然外れなかったんですよ。金属部分に穴開いてるし、もしかしてボルトでも刺さってるんじゃないの?と思ってBOXごと引っ張り出して裏を確認すると・・あれま!本当にボルトで固定されちゃってるし・・

 

ってな訳でボルトを10㍉の六角レンチで(トルクが強い場合はドライバーではなく六角レンチを使いましょう)サクっと外します。反対側にもボルトで止まっているので同じ要領で外します。

 

これで交換しようと思っていたヒューズは全て交換済みになりました。(いやまだ終わってないよ!)

 

今回は一度に全てのヒューズを交換したのではなく、順番に少しづつ交換したので、その辺りの変化も説明したいと思います。

 

まず、ヒューズ交換に掛かった費用は3万円を超えました。アイスヒューズで全ての交換はよほどの事がない限りお薦めはしません。(オーディオの音質を底上げする目的なら、おそらく車内のアクセサリー15A1個で事足りるかと・・)

 

(欲を言えばエンジンルームの80Aが全ての電気回路なのでこの2つの交換で良いでしょう)(ただし80Aのアイスヒューズは無いのでこちらは純正品が良いのかな)(マジカルヒューズは今回見送っています)

 

最初はエンジンルームの「30Aラジエーターファン」「15A燃料噴射装置」「15Aエアコンコンプレッサー」の3つを交換したのですが、なぜかこの時点でオルタネーターノイズが消えました。

 

しれっと書きましたが、ものすごい効果がでています。これならオーディオの音質向上も期待できそうだ!と気分を良くし順番に追加購入していった感じですね。

 

続いてエンジンルーム「15Aヘッドライト左」と「15Aヘッドライト右」をアイスヒューズに交換!これでライトが明るくなったかと言うと・・特に変化はありません。

 

アイスヒューズに交換していたエアコンも冷えるようになった感触はなく、燃費にも変化は無しです。

 

続いて車内の「15Aアクセサル」「15Aシガーライター」「30Aスターター」を交換、それに「30Aパワーウインド」を接点復帰剤で処理しました。(この時点ではオルタネーターノイズはまだ消えている)

 

続いてABS以外全ての「10A」をアイスヒューズに交換、ワパーウインドもuxcellの新品に交換しました。(目立つ変化は特にありませんでした)

 

次に残りの「15A」と「20A」全部を交換、これでも特に変化は見られません。

 

ここで「30Aパワーウインド」「80A全ての電気回路」をスズキ純正に交換しました。ふぅー、この時点でオルタネーターノイズが復活しました。

 

考えられる原因としては抵抗が低くなるとノイズも増えてくるのでそのせいかなと思っています。

 

(まだ交換していないヒューズもあるので、残りのヒューズをスズキ純正品に取り換えた後、それでもオルタネーターノイズが残るようであれば80Aだけ接点復帰剤で処理したものに交換してスズキ純正品は引き上げる予定です)

 

現状はこんなところです。スズキ純正ヒューズの「60A」「60A」「50A」が届けば予定していたヒューズの交換作業はすべて終了になります。

 

その上でまた【追記】という形で新しい情報を提供しようと思います。今回はとりあえずこの状態で記事をアップしますが、折角消えたオルタネーターノイズは是が非でも消えたまま維持させたいので、今後の【追記】情報をお待ちください。ではでは!

 

【追記】結論は最初に言ってるんだけど、もし「オルタネータノイズ」が消えたまま維持出来るのであれば3万円オーバーの今回のフューズ交換はハッピーエンド!そうでない場合は切れてもいないのにヒューズを総入れ替えするような交換作業は間違ってもやるべきではない!というのが本音です。

 

おっと大事なことを言い忘れていました。オーディオの音質は別に良くなっていないです。(残念!)

 

【追記】これも伝える方がいいかなと思うので書きますがヒューズには限りなく安いものも存在します。

 

写真の左側が安いもので右側が最初からBOXに収まっていた純正ヒューズです。

 

安いヒューズは内部の線が細いという話をよく聞きくので、分かるように並べてみました。

 

ぶっちゃけ線が細くても電流がオーバーした時に切れる場所でしす大した問題ではありません。ただ、安心して規定電流を使いたいのであれば避けた方が無難かなと・・

 

まぁ個人的な憶測ですし気にする人だけ気にすれば良い話でした。では!

 

【追記】BOX内のヒューズを全交換した状態でオルタネーターノイズが消えているため、このまま行きたいと思います。まぁ体感出来るか怪しいような変化しか出ない予定だったので問題はナッシングです。

 

ただ、出費に見合うリターンは基本的に無いものとして考えましょう。(うちはオルタネーターノイズが消えただけ儲けもん)

 

【結果】お薦めしません。純正のヒューズが耐久性もありますし一番安心して使えると思います。写真を見る限りエーモンのヒューズが純正形状なのでこちらの購入をお薦めします。

 

とりあえず気になるので何かしたいという方は接点復活剤で金属部分を磨いてあげるのが手軽でよろしいかと。(ただ新品交換と比べると効果は落ちるので注意です)

 

色々とwebで調べましたがアイス系は逆に抵抗が高いと言うデータが出ているようです。もしかしたら今回は抵抗が上がった関係でオルタネーターノイズが消えたのかも知れません。(そう言えばオーディオの音が若干小さくなった気がしないでもないです・・)

 

▼アイスヒューズにないサイズのものはスズキ純正品を用意しました。(モコはスズキMRワゴンのOEM)

▼ここからはエーモンヒューズになります。(これで良いんじゃないかなw)

2021年9月26日 | カテゴリー : クルマ関連 | 投稿者 : pasuta