さて・・小さな問題がひとつ・・
うちのブログにある「日記」というカテゴリなんですが、日記とは名ばかりで更新している頻度は季節に1回あるかないかという、何のために存在しているかよく分からない残念なカテゴリです。
さすがにこのままじゃもったいないので「動画の紹介記事でもやろうかなぁ」と言う運びになりました。
記念すべき第1回は1988年に映画化された友克洋監督の代表作「AKIRA」を紹介をします。
この作品は原作者自らが監督として製作に加わり3年間の製作期間そして製作費用10億円という当時では破格のスケールで作られた究極のハイクオリティアニメーションです。
その「Blu-ray」を入手したので久しぶりに「AKIRA」を堪能しようっていうのが今回の流れになりますw
なので「AKIRA」の紹介というよりも「Blu-ray」の紹介、もしくは感想という方が正しいでしょう。
今回は一番上の写真の「Blu-ray」を3400円で購入しました。これをPCのドライブにセット!
「WinDVDPro11」を使って視聴開始です!(余談ですがCorelの「Pro11」には4K再生の機能はありません)
音響設備はロジクールのゲーミング用ヘッドセットを使用しています。
(たしか「G533」だったかな、それほど高価でもないのに軽量で蒸せない長時間の視聴に適したヘッドセットです)(音楽鑑賞用ではないので音質に関しては「悪くない」というのが正しい表現でしょうか・・)
「Blu-ray」を再生しているソフト「WinDVDPro11」は現状だと古いタイプになり「Blu-ray」を再生するデフォルトのプレイヤーとして考えると色々問題もあるようです。(現状では「WinDVDPro12」が最新版なので購入されるならこちらをどうぞ!)(「WinDVDPro12」の広告は下の広告欄に載せておきます)
(私はPC毎に「WinDVD」を入れてあるのでC0rel「Pro11」が2つ、sMedio「Pro11」が1つ、そしてCorel「Pro12」を1つ所有しています)
いつもAmazonからダウンロード購入していますが、デジタルものはAmazonで買うのが一番です。
現状のパッチによる問題で出てディスクが再生できなくなっても、ソフトをアンインストールし、もう一度Amazonからダウンロードすれば最新パッチが入手出来るので、ほとんどの場合はそれで解決します。
(パスワードもAmazonで確認出来るので忘れても大丈夫!)(最新版は「WinDVDPro12」になります)
ちなみにヘッドセットの「G533」と「WinDVDPro11」の組み合わせでも「DolbyTrueHD」で聴けるのため、音はそんなに悪くなかったです。
「DVD」といえば写真のようなBOXを大事に持っていて、当時ホームシアターと化した自部屋で何度も繰り返し見ていました。(その時は5.1chだったので今との正確な比較は出来ませんが、アニメとは言え劇場版の音声には相当な重低音が収録されています。)
(なので視聴する側もそれなりの環境を用意しないとサウンドデザイナーの意図する音場は再現出来ないのです)(と・・当時は真剣にそう考えていましたw)
「AKIRA DVD SPECIAL EDITION」のディスクが入っているパッケージはこちら!
(外箱は非常に豪華でしたが中身はパっとしませんねw)
遥か昔、「DVDを」堪能する際に使っていたプロジェクターがこちらです。私は「DVD」という規格が出来たタイミングでホームシアターを始めていたので知識的には割とあるほうだと思います。
(もっと先人になるとラインダブラーと高級プレイヤーで「LD」を楽しんでいたようですが、「LD」は置き場所に困るのでスルーしていました)
(もちろんプロジェクターは現在使っていません!昔を懐かしむためのオブジェですね)
(こういう時代もあったんだという証拠みたいなものでしょうかw)
話が逸れたので戻しましょう。
Blu-ray版「AKIRA」の画質ですが・・非常に「良い」と思います。フィルムの埃や暗部域のノイズもあるにはあります。が、全体的によく抑えられていて好感が持てるフィルムライクな画調でした。
これなら「DVD」しか所持していない方にも、より高画質な「AKIRA」が視聴できる「Blu-ray」を迷わず薦められます。
あとは価格面だけですが私が購入したパッケージは3400円ほどのものなので高いとは思いません。
今なら「4K」も視野に入ってくるので5200円出せるならもうひとつの選択肢も浮上しますねw
ただ、PCでの「4K化」はよほど最近購入したPCとかでないとなかなか構築するのが難しいんですよ。
それじゃそろそろ本当に「AKIRA」の紹介をしましょう。
っとその前に「WinDVD Pro 12」(とりあえず「Pro12」で説明しておくか・・)で「Blu-ray」を再生させるにはディスプレイの解像度を「1920×1080」に設定しないといけません。
(私は常時「1600×900」なので「Blu-ray」再生時だけ「1920×1080」にしています)
アップデートの表記がでた時は必ず行って最新版にしておきましょう。(1回やったら後は更新なしです)
私の様にヘッドセットで視聴する場合は「WinDVD」タイトル画面の右上にある歯車から「オーディオ/ビデオ」の設定で0.1chの重低音を普通のスピーカー出力に変更しないと迫力に欠けます。
あとは好みの問題ですが「全般」にある「設定」でコントロールパネル非表表示時間をデフォルトから3秒に変えています。(デフォルトは余計なものが消えるまでが長いw)
では本当の本当に「AKIRA」の紹介へ移行しましょう。
まず音声は何も設定しなくても「Dolby TrueHD」になっているため冒頭から迫力の重低音です。
この作品は終始必要最低限の環境音と効果的なBGMの使い方でサウンドデザインされています。
キャラクターのセリフもはっきりと聞き取れますし、BGMは独特ですが「AKIRA」の世界観に合っていて素晴らしいと感じました。
金田がバイクに乗って発進するところから町中を走りクラウンと争って鉄夫が連れ去られるまでのシーンだけで「AKIRA」に使われているセル画の枚数が尋常ではない事が分かるでしょう。
有名な金田バイク横滑りのシーンもここに含まれていますねw
それと「AKIRA」は日本語のセリフに合わせてキャラが口を動かすという面倒な作業を取り入れています。
今までのアニメと同じ感覚で見ているとちょっと不自然に見えるかもしれませんね。効果としてはリアリティの追求で、よりリアルに近い感覚で見れるようにしたかったのでしょう。
日本語以外の言葉で視聴されている場合はおそらくデメリットに働く可能性が高いと思われます。
「AKIRA」の特筆すべきポイントのひとつに背景画の多さも忘れてはいけません。よくもまぁこのクオリティの背景をここまで多く用意したものだと感心できますw
これは気づいている人も多いと思いますが、煙の描写に異常なほど拘っているのが分かります。どのシーンの煙も非常に多くのセルを使い緻密な作画でゆっくり流れるように動いています。
この煙を表現するだけために物凄い労力を使っているはず・・
製作期間に3年を費やしたと報告されていますが、3年間でここまでのハイクオリティアニメーションが完成したと考えるなら、むしろ3年という製作期間は短いのではないでしょうか。
当時ハイクオリティアニメーションというのはディズニーの専売特許みたいなイメージがありました。
そこへ日本の「AKIRA」が若者受けするクールなキャラクターデザインと滑らかな映像、一度聴いたら耳から離れない唯一無二のBGMを武器に世界へ向けて一石を投じます・・
今後作られる日本産ハイクオリティアニメのための大きな窓口を「AKIRA」が作ったと言えるでしょう。
そう考えると大友克洋が残した功績はあまりにも大きい。
もし「AKIRA」が無ければアメリカの地で「攻殻機動隊」という作品がこれほどまでに見られることはなかったはずです。
「攻殻機動隊」以降、日本のハイクオリティアニメは「ジャパニメーション」という固有名詞で全世界に認知されるのですから。
私が過去に見たアニメの中で後世に残したい「SS級」作品が幾つかあります。「AKIRA」はその最初のひとつです。飽和した現代の日本アニメの中に「AKIRA」と肩を並べられる作品があると思いますか?
今なら「新海作品」や「ufo作品」が近い位置にあると思います。が、興行的には上回っていても30年後にも見られる作品かと言うと・・おそらく30年後には見られないでしょう。
「AKIRA」とはそういう作品なのです。
2020年4月に4K版Blu-rayの「AKIRA」が発売されていますが、PCでこれを視聴しようとするとかなりハードルが高いので個人的にはまだお薦めはしません。4K対応のディスプレイに4K対応の再生ソフトを入れただけでは再生されないのです。
おそらくですがWindows11が導入出来るPCであれば4Kモニタと再生ソフトがあれば高確率で再生出来ると思います。
古いPCは壊れてなくても現役を退場させられるのだから世知辛い世の中になりましたね・・
なので「Blu-ray」の4K化はまだ時期尚早(お金に余裕がある人は別ですが・・)4Kがちらほらしているお陰で2k版「Blu-ray」の価格が下がってきています。狙うなら断然こちらかと!
「Blu-ray」を所有する最大のメリットは音質です。画質も「AKIRA」はレンタルで(330円)HD画質になるため一応メリットになりそうです。
まぁネット環境が本格的に「5G」へ突入したら7.1chのDTS音声なんかも普通にwebで送られてきそうではありますけどねw
ただ、そういう時代が来るまでは価格の下がった「Blu-ray」をピンポイントで集めたいなと思っています。
この「AKIRA」はまだ観てない人というよりは、過去に視聴した経験があり作品に対して強い思い入れを持っている人にこそ「Blu-ray」での再視聴を提案してみたいですね。
より高画質で圧倒的な音質に生まれ変わった「AKIRA」を堪能したいとは思いませんか?(と言っても4K版の「AKIRA」は音声も192kHzから5.1chをリミックスしてるので、更にすごい事になっています)
(4K版欲しくなってきたよ・・視聴環境ないけど・・)
状態の良いフィルムから(35mmマスターポジフィルムとか)高解像のデジタルデータを吸い出し、そこから既定の解像度に落としていく手法は昔からあるもので、殆どが高品質ディスクに仕上がります。
去年発売された「AKIRA」の4K化に携わった人達は本気で最高の「AKIRA」を目指したようですね。
4K化の制作に関わった全ての人々に感謝を述べたいと思います。(とは言え「4K」は見てないけどね・・)
最後にもう一度言うと「4K」が見え隠れしている今だからこそ価格が下がりつつある「2K」の「Blu-ray」を手に入れるチャンスなのです!
今後もお薦めの「Blu-ray」をこの場所で紹介していくので興味がある方は時々チェックしてみて下さい!
では、ごきげんよう!(で、締めようと思ったけど・・)まずい・・文字数が超多くなってる・・亜人ちゃんじゃあるまいし語り過ぎたか・・次回からもう少し気を付けようと思います。
【注意】「WinDVDPro」をNVIDIA製グラフィックボードを使って動かす場合はドライバを「472.12」で止めておかないと(「496.13」以降はアウト!)ソフトが動かなくなるので気を付けて下さい。
【追記】Logicoolのゲーミングヘッドセット「G533」の販売が終了したようなので広告を削除しました。
▲こちらはAmazonPrimeVideoでレンタル視聴できるAKIRAです。(画質はHD)
▲「Blu-ray」再生ソフトはこっちの方が圧倒的に良い!VGAドライバも新しいのが使える!