「とある魔術の禁書目録 SP」

しゃー!お盆休みを利用してようやく読み終えました!『とある魔術の禁書目録SP』こんな本が発売されているなんて知らなかったので正直驚きです!それに結構なボリュームなのでガッツリ読みたい人は十分な時間を取っておく事をお進めします。

 

最初に言っておくと表紙カバーに「イノケンティウス」が写っていますが本編には出てきません。これにはやられましたw

 

本編は4部構成になっており、最初の物語の主人公がステイルだったのでローマ正教vs天草式の時のように最後は大量のルーンを使用した「巨大イノケンティウス」が出てくるものと思っていたら炎剣のみで最後までやるという完全に裏を掛かれた内容で少しばかりガッカリですw

 

とは言え「ステイル編」が一番のボチュームであり、はいむらさん直筆の漫画まで挿入されています。これは今までになかった試みであり漫画部分も非常に丁寧に作られていました。何と言うか、はいむらさんの漫画だけでも一見の価値があると言えるでしょう。

 

少しだけ内容を明かすと「破滅の枝」(霊装)を所持したリチャードと言う魔術師が仲間であるはずのステイルと壮絶な炎対決を学園都市で繰り広げます。まぁ最後はレイヴィニア=バードウェイがキレーになぎ払って終わるのですが・・

 

「マーク編」はレイヴィニアの部下であるマークが(つまり明け色の陽射し)レイヴィニアの命令でパトリシア(レイヴィニアの妹)を敵対組織から救出するという内容です。

 

「カミヤン編」はいつもの不幸体質からまたも学園都市で魔術師絡みのいざこざに巻き込まれ女子高生に鞭で叩かれるというお話。

 

最後の「初春編」が私は一番好きなのですが、初春がつなぎにパラシュート(実際にはつなぎみたいな服)というありえない設定で登場し、そのパラシュートを使って凶悪事件をほぼ1人で解決するという初春らしからぬ冒険活劇的内容です。まぁ体力無しの初春には無理な設定だと担当にも小言を言われたようですが、どうやら鎌池さんはそのまま押し切ったもようw

 

これくらい無茶なストーリーの方が読者予想の斜め上を行っていて面白いのかも知れません。少なくとも私は楽しめましたw

 

おそらく「新約」1巻の発売直前くらいの時期に書いたノベルなのでしょう。文章的にもそんな感じに見えます。状況の描写に現在ほどの物量を投入していない、そんな感じです。(ちなみにこの頃の文章も私は大変好きであります。)

 

とりあえず普通に手に入る「禁書目録」はこれで制覇したのかな?DVD(BL)初回特典にも何やら付いていた気が・・そういえば最初に美琴に羽根は生えた時の話を良く知らない。たしか学校の旅行で映画監督とうんたらかんたら・・あらすじだけは知っているけどどこで見たかは覚えていない・・

 

兎も角、最新刊だけはきっちり読む事にしましょう。ではでは!

2017年8月19日 | カテゴリー : | 投稿者 : pasuta