今うちのモコにインストールされている「クラリオン」のスピーカーをリセットする日は来ないものと高を括っていましたが、1年も待たずにリセットする日が来るとは驚きです。
私が比重を置くのは「ツィーター」(純正位置に収まる事)「フロント」(16㌢スピーカー)「リア」(10㌢スピーカー)の6スピーカーにする事で、特に「リア」と「フロント」は音の繋がりを考えると最低でも同じメーカーの品番も途中までは同じと言うのが条件になります。
この条件でネックになるのは最近じゃほぼ見かけない「10㌢スピーカー」でしょうか。
昔はよく見かけたものですが最近はどこも「10㌢スピーカー」をラインナップに入れてくれません。
なので、この車に乗っている間は「クラリオン」のスピーカーでいいやと諦めていたところ・・「ケンウッド」がいつの間にか発売していました。
購入したのはフロントとツィーターが一緒に入ったケンウッドの16㌢スピーカー「Tuned by Victor Studio KFC-XS164S」そしてリアが同じくケンウッドの「KFC-RS104」です。
「XS174S」の方はよくレビューされているのですが「XS164S」はあまり見かけませんね。どんなものなのかちょっくらレビューしたいと思います。
「XS164S」は「ツィーター」と「ウーハー」が入ったセパレートタイプなのですが普通に取り付けると「高域用ツィーター」と「フルレンジ用ウーハー」に分かれます。まぁ私は元々こういう使い方だったので何の問題もありませんが、最近の流行りからすると「ウーハー」は高域をカットして「サブウーハー」を付けるのが主流なんじゃないでしょうか。
あえて「フルレンジ」にしているという事は、おそらく「サブウーハー」は必要ありません。と言うのを強調したいように思います。
それだけ自信のあるスピーカーなのでしょう。楽しみですね♪
では「ツィーター」の下準備から・・私はアルパインの「ブラケット」を純正位置にパコっとはめ込む形で使っています。(下に広告あり)(うちのモコは「mg21s」です)
そのままでは綺麗に収まらないので下の写真のように白い物体(発砲スチロール)で固定後、テープで位置を決め、アロンアルファでガッチリ定着させています。
更に下の写真は「ツィーター」のスピーカー線が長かったのでギボシ端子で短く加工したものです。
少しだけ解説するとブラケットに結束バンドでスピーカー線を固定(引っ張られてストレスが掛かるのを防ぐため)(もちろん抜け防止も)その後、クッション材を巻き付けてケーブル部分は振動で音がしないようにしてあります。(写真なくてごめんなさいね!)
とりあえず雨の中「ツィーター」だけを車にインストールしてきました。
特に苦労した点はなく、あっさり取り付け完了です。
本当はこの後にアルミテープをちょこっとだけブラケットに張り付けるのですが写真はその前工程になります。(アルミテープは制振目的です)(音質が向上します)
相変わらず純正品かと勘違いするくらいの完成度に満足しています。ちなみに上の写真は左側の「ツィーター」です。(ぼかしてはいますが後ろの景色が見えちゃってるので解像度はすみません抑えています)
そしてこちらが右側の「ツィーター」になります。ふむ!美しいですね!
予定では明日、フロントの「KFC-XS164S」とリアの「KFC-RS104」をインストール予定なので、作業が終わったらまた記事を更新するので楽しみにして下さい。では!
【追記】予定通りフロントとリアのインストールを本日行いました。
スピーカーの交換作業はあっさりと終わり、新しいスピーカーの視聴時間を長く取る1日となりました。
最初は全てのスピーカーから音が出ているかの確認を「フェーダー」で行い・・以前と同じ音量になるよう調整を施し・・最後はドライブがてら車をちょっと遠いコンビニまで走らせます。
遠出してまでじっくり聴いたケンウッドの新しいスピーカー「KFC-XS164S」はどういう音の鳴るスピーカーかと言うと・・ズバリ!これは「モニタースピーカー」の音でした!
ピュアオーディオを嗜む人ならこの一言で全てが理解できると思いますが、そうではない人のために説明すると・・仮に映画館で映画を視聴する場合、客席へ十分な量感を含んだ音を届けないといけないので映画館には低音や重低音に定評のあるJBLのスピーカーがよく使われます。
つまりこれは皆がイメージする映画館の音を出すための一番良い選択肢がJBLであるという事です。
では映画の音楽を担当しているエンジニアはどこで音を作っているか?
答えはスタジオです。
サウンドデザイナーはスタジオで音響をデザインしています。ここで使われるスピーカーにJBLはほとんどありません。
スタジオではPMCのスピーカーがよく使われます。(小さなスタジオだとYAMAHAなんかもあります)
つまりスタジオでエンジニアが音響デザインする場所に使われているのがモニタースピーカーです。
今回の「KFC-XS164S」はまんま車用に開発されたモニタースピーカーと言える音に仕上がっていました。
モニタースピーカーに求められるスピーカーの方向性は反応速度(つまりウーハーの追従性)が速く高解像度であること、そこそこの低音がしっかりなる事、そして正確な音が出せる事、この3点がモニタースピーカーに必要な項目ですが「KFC-XS164S」は高い次元でクリアしています。
今回の「KFC-XS164S」には日本屈指であるビクタースタジオのマスタリングエンジニアが開発に加わっているのもあって、車内スピーカーであるにもかかわらずスタジオで聴いている時と同じ音になるよう調整したという話です。(そりゃモニタースピーカーが出来る訳ですな)
高域がよく伸びるとか、低温が気持ちよく鳴るとか、そういった特徴は「KFC-XS164S」には一切ありません。ただひたすらに正確な音を、エンジニアが意図した演出を正確に描き出すためのスピーカーの音がここにありました。
おそらくですが、車用のモニタースピーカーって初めて作られたんじゃないかな?
締めくくると「KFC-XS164S」はモニタースピーカーとして非常に高い水準のものであり、ハイレゾにも十分な対応力を付けるため2way構造のツィーターを用意しています。
ただ高域を伸ばすために2wayにした感じではなく、正確な音場再生のために2wayツィーターが必要だったという印象を受けました。
車で聴くスピーカーとしてなら5000円台のコアキシャルで十分な音がだせますが、聴いている楽曲の大半がハイレゾであり、ハイレゾの音として車で聴きたいのであればケンウッドの「Tuned by Victor Studio KFC」シリーズのスピーカーは間違いなく『買い!』でしょうね。
最後に「KFC-XS174S」だと話はまた違ったと思うのですが「KFC-XS164S」だと、そこまで期待していたほどの低音は再現されてなかったように思います。
まぁこの辺りはエージング期間が終わってから考えた方が良いのかも知れません。何か思うところがあればまた追記しますので本日はここまでにしましょう。@-@ノ
【追記】後日、内装パネルに吸音材を多少入れてみたら「KFC-XS164S」の低音が蘇りました。やはりこのクラスのスピーカーをちゃんと鳴らそうと思うと簡易デンドニング以上の施工はした方が良さそうです。