はい!2020/3/12(木)とうとう発売しました!書籍版「オーバーロード14巻 滅国の魔女」!
最初に公表された情報から推測すると「王国」の貴族予備軍が「魔導国」に唆され、こちらの馬車を奇襲!
腹を括った「王国」が知恵を絞り総力を挙げて「魔導国」と戦う内容でしたね。
表紙カバーに「白銀鎧」がいる事から「蒼の薔薇」の要請で援軍に来たと予想できます。
さて、実際はどうなっているんでしょう。「あらすじ」として順に紹介していきたいと思います。
【注意】この記事は強烈に「ネタバレ」を含みますので気になる方はそっ閉じしましょう。
まず「14巻」の厚みがすごい事になっています。読み終えるのにどれだけの時間を要する事やら・・
それと残念な知らせになりますが「表紙カバー」以外の挿絵はあっさりしたものばかりで、ちょっぴり見応えに欠けます。(「so-bin」さんやる気なくなった?)(もしくは作業量の割に身入りが少なかった?)
「14巻」を読むに当たって意識したいのは原作者の「丸山くがね」さんが残り3冊で物語を完結すると公言しているところです。なので「14巻」を読んだ時点である程度のラストが見えてくるはず・・
そう考えて読めばなかなか面白いかも知れません。レッツチャレンジですよ!
では「14巻 滅国の魔女」読むとしましょう。
「魔導国」で日々の業務をこなしている「アルベド」の姿から「リ・エスティーゼ王国」で内政を考える2人「ザナック」と「ラナー」に場面が移り「聖王国」の現状を客観的に説明していく・・
たしか「13巻」では「聖王国騎士団長」である「レメディオス」は生きていたはず・・なのに死んだと言っています。
「13巻」を読み返してみると・・なるほど、南北の対立がはっきりした時点で処分しようと「デミウルゴス達」が話していますね。つまり対立が表面化したため貴族たちの怒りの捌け口に利用されたようです。
なかなか急な展開から「14巻」は始まりますね。
次に「かおなし」という単語が出てきたので「ヤルダバオト」の一件で早々に殺された「聖王国王女カルカ」かと思いきや、目つきの悪い新教祖「バラハ嬢」の方でした・・滅亡の危機にあった「北部聖王国」にて「力なき正義は罪である!」という教訓と「魔導王こそ正義!」を着実に広めているようだ・・
そういえばタイトルの「滅国の魔女」ですが最初は「インベルンの嬢ちゃん」と考えていましたが「王国」がもし「14巻」で滅亡するなら「ラナー」という線もありえるのかな?・・どうなんでしょうね?
場面が移って出て来たのは、やはりこの人「貴族予備軍代表取締役フィリップさん」!
農園を営む彼は思った以上の利益が出なかったことに苛立っていた・・
理由は「王国」の倉庫に大量に保管されている「魔導国」の食料で、それらがある以上農作物の価格がどうしても抑えられてしまい、想定していた利益がでないからだ。
結果として「聖王国」へ支援している「魔導国」の荷馬車を襲撃してしまう・・(どうやら「魔導国」に誘導されたのではなく勝手な思い込みで行動してしまったようです。)(予想ハズレ!)
「フィリップ」の保護者役「ヒルマ」は大丈夫なの?また転げまわるの?いやそんな事で済むような問題じゃない?・・やっぱりおしおきされちゃうの?
おや?「蒼の薔薇」に所属する忍者娘「ティア」「ティナ」の姉妹で暗殺集団「イジャニーヤ」の棟梁である「ティラ」がいつの間にか「魔導国」側についていますね。
その後「ナザリック地下大墳墓」にて「アインズ」を含む「階層守護者」と会議が行われた結果・・「魔導国」に敵対する国には天災が如き罰を!友好国には飴を!と言う結論に落ち着きました。
(詳しく書きませんが「くがね先生」は本当に自然な流れで物語を面白い方向へシフトさせます)
後日「アルベド」が「王国」へ行き “1か月後「魔導国」は「王国」に対し攻撃を開始します” と宣戦布告する。
「魔導国」が「王国」を攻めるのに同意した国の中に「竜王国」がありますがこれも今まで書籍版には出てきていませんよね?少し説明をすると「ドラウディロン・オーリウクルス」という女王が治める国で200年以上も前に「ブライトネス・ドラゴンロード」が作ったとされています。
(ちなみに「ドラウディロン・オーリウクルス」は「ブライトネス・ドラゴンロード」の子孫で「原子の魔法」が使えます)(「9巻」の31ページに出ていましたねw)(名前は出ていませんが「若作り婆」と「鮮血帝」に呼ばれていた人です)
話が逸れましたが「王国」への攻撃は各都市を「階層守護者」が順に指揮を行い経験を積ませるのを目的とし、根底には “「魔導国」に敵対した国に慈悲は無い” というのをアピールするため殺し尽している。
これに異を唱えたのがご存じ「ゲヘナの炎作戦」時に “捕らえた人間に慈悲を” と嘆願してきた「ニグレド」と「ペストーニャ」だ。(ちなみに「アルベド」は欠片でも「アインズ」の決定に逆らう彼女達を処分(つまり殺す)すべきと進言している)
「アインズ」的には今後多種族国家として「魔導国」が成り立った場合、この2人のような意見が必ず必要になってくるだろうと考え、少しだけ人間を助けると約束した。
(これ「ニグレド」と「ペストーニャ」の株上がりまくりだろうな・・)(ちょっと下げておくか・・)
(一応言っておくと「ニグレド」が大切にするのは「赤ん坊」のみで2歳になると平気で殺す)(つまり「ペストーニャ」の声を当てている「新井」さんが勝ち組という事ですね、あ、わん)
驚くべきことに「王国」を侵攻中「朱の雫」の「アズス」により(「朱の雫」は「王国」にあるアダマンタイト級冒険者チームで「アズス」は「蒼の薔薇」リーダー「ラキュース」の叔父)進軍の柱となるアンデッド2体を単身で撃破されてしまう。
後日「蒼の薔薇」と「アズス」はある宿舎に謎の依頼を受けるべく向かう・・
そこに現れたのは「法国」の「漆黒聖典」「第五席次」「クアイエッセ・ハゼイア・クインティア」それに「第七席次」「占星千里」そして「第十席次」「人間最強」最後に「第十二席次」「天上天下」・・(まさかここまで一気に出してくるとは、どうせなら戦って欲しいけどさすがに無理かw)(そうそう「クアイエッセ・ハゼイア・クインティア」は「クレマンティーヌ」の兄ですよ!)
「王国」に来た「漆黒聖典」の目的はアダマンタイト級冒険者チーム「朱の雫」と「蒼の薔薇」の勧誘で、すでに他にも勧誘したチームがあるらしい。
宿舎での勧誘時に「アズス」が言った「アンデッド」と言うのは誰の事なんだろう・・「六大神」「スルシャーナ」の第一の従者が生きているという設定らしいのでその辺りかな?
それにしてもこの土壇場で「朱の雫」が出てくるとは驚きです。ここで出てくるならなぜ「ゲヘナの炎」の時に姿を現さなかったのかという疑問が残りますが・・後「王国」は「評議国」のすぐ南に位置するため「蒼の薔薇」からの要請で「リグリッド」を通じ「評議国」にいる「ツアー」に話が届きそうなんですが、まだそちらの話は出ていませんね・・
「魔導国」に忠誠を誓い尽力していた「8本指」が身内1000人を館に集めていた。目的は「王国」から避難するためで事前に「アインズ」から話が通っている。その中には「8本指」だった「コッコドール」の姿もあった。
ただ彼は他の「8本指」と同じような経験は踏まえていないため・・「シャルティア」に “お前は恐怖公の部屋送りでありんす” と飛ばされてしまう。(正直に言います・・ワロタw)
「アルベド」とパワードスーツに身を包んだ「アズス」との空中決戦が始まった。直後、「アインズ」と「白銀鎧」の戦闘も始まる。(展開が急になった!)
私の手元のデータでは「白銀鎧」はLv85、つまり「アインズ」に扮した「パンドラズ・アクター」と良い勝負なんですが、どうだろう・・違うかなw(この時点で中身は「パンドラズ・アクター」かなと思っていますが実際のところは分かりませんw)
どうやら中身は「パンドラズ・アクター」で合っていたようですね。他人に変身した「パンドラズ・アクター」は対象の80%の強さになるため今回はLv80の「アインズ」とLv85の「白銀鎧」が戦った事になります。
なんと!「王都」で「コキュートス」と対峙した「ブレイン」が一瞬だがLv40の高みにまで到達した!
(たしかこれは人類最高のLvじゃなかったかな?)(ただ、ちょっと後半は話が急で繋がりも雑になっている気がするのは気のせいだろうか・・)
最後に「14巻」のサブタイトルについてですが・・やはり滅国と言うのは「王国」を指していて「魔女」も「ラナー」の事でした。
ただ、才女からくる「魔女」ではなく、今回の「王国」の滅亡に関するシナリオを用意したのが「ラナー」であり、その褒美として「永遠の命」つまり「小悪魔(インプ)」に種族チェンジさせてもらった事による「魔女」でした。
そして「14巻」最後の挿絵を見て・・『水銀燈?』と思った人はきっと私以外にも多いと信じています。
今回の記事は実際に書籍を読みながらリアルに加筆していったため断片的な内容が続いていますが、あえて直さないでこのままにしておこうと思います。今のところ残り3冊でまとめるとしたら・・「評議国編」「エルフ編」「法国編」とかで「神人」が最後の敵になる感じなのでしょうか・・
もしくはどこかでフラグを立てて「エリュエンティウ」の守護者とやりあうのがラストになるのでしょうか?・・なんにせよ「14巻」ではあまりラストは見えませんでしたねw
【追記】最後になってしまいましたが今回の「王国滅亡」の切っ掛けを作った大罪人「フリップくん」ですが、私にはこう映りました。あの環境であの立ち位置にいるのなら「フィリップくん」の行動は全てにおいて・・納得できます。
驚いたのは劇中でもバカバカと呼ばれていたものの、その設定や背景には一部の無理もなくスムーズに物語が進行していた事です。(正直に言うと今まで私が見た作品群であれば『いやいや、それはなから・・』と失笑してしまう場面が非常に多い、と言うよりほぼ全作品が該当しますね)
この作者はおそらくですが過去見てきた作品の中で私と同じような思いを感じていたからこそ「オーバーロード」では説得力のない無理な話の進行を一切しないのでしょう。(スバラシイですね!)
実際のところ現実世界でも1人で何かをやろうとするのは非常に勇気のいる事で並大抵では腰が上がりません。しかし仲間や友人と一緒なら、たとえそれが悪い事であっても簡単に腰が上がるのです。
今回の「フィリップくん」の「荷馬車襲撃」に関しては後者になります。ただ「フィリップくん」は行動できるタイプの人間なので単独でも情報があるのであれば動いたかも知れません・・
もし「フィリップくん」に問題があるのとすれば彼をあのように育てた親と回りの環境という事になるでしょうね・・幼少期から回りが彼の発言にもっと耳を傾け聴くことをしていれば、あるいは・・
とりあえず「アルベド」は激オコなので「フィリップくん」は殺されもせず延々とひどい目に合うのかと考えた場合・・私の目には彼もまた被害者なのだろうという話でした。以上!
「書籍版14巻」は「TV版」「オーバーロードIV」の2話そして8-13話に該当します。